女性に適した資格の選び方
資格は1000種類以上あるともいわれています。
数ある資格の中で、女性に適した資格はどのような基準で選べばよいのか悩んでしまいますよね。
女性に適した資格の選び方とは、「本当に役立つ資格か」「スキマ時間にも取得可能な資格か」「理想とする働き方ができる資格か」の3つを基準として選ぶと失敗がないでしょう。
以下でそれぞれについて詳しく解説します。
本当に役立つ資格か
女性が資格を取得したいと考えるきっかけは、「キャリアチェンジしたい」「今よりもステップアップしたい」と思った時が多いのではないでしょうか。
資格の中には趣味的に取得する資格や、その資格を持っているだけでステータスであるといったものもあります。
しかし、趣味やステータスで取得する資格が就職や転職に有利かといえば一概にはいえません。
資取得を目指す理由を明確にし、「目標達成に繋がる資格=本当に役立つ資格」かどうかをしっかり吟味しましょう。
スキマ時間にも取得可能な資格か
資格取得を目指す際に、既に就業している女性も多いのではないでしょうか。
離職していても、子育てや介護中であるなどの理由で、専業受験生になれない女性がほとんどでしょう。
たとえば、弁護士や公認会計士といった資格は資格の中でも難易度が非常に高く、専業受験生でないと合格が難しい資格です。
反対に、社会保険労務士は難易度はそれなりに高い資格ですが、スキマ時間での学習で合格が狙える資格です。
自身のライフスタイルと照らし合わせて取得可能な資格かどうかを検討してみましょう。
理想とする働き方ができる資格か
代表的な働き方は「正社員」「契約社員・パートタイマー」「独立開業」という働き方があります。
正社員として働きたいのではれば、正社員として就職するのに有利な資格を検討するべきです。
例えば、「医療事務資格は正社員としての求人がたくさんある」「登録販売者の資格があればパート代が少し上乗せされる」「ネイリストは自宅サロンを開業できる」などです。
人によって理想の働き方はさまざまでしょう。
自身の理想とする働き方にマッチする資格かどうかも取得する資格を選ぶ際の基準にしてください。
未経験からでも就業可能な資格
資格を取得さえすれば、未経験でも比較的容易に就業可能な資格は、
- 保育士
- 医療事務
- 宅地建物取引士
が代表です。
これらの資格を生かせる業界は働き手不足に陥っている業種が多いことから、安定した収入を得ることができます。
保育士
国家資格である保育士資格は、年に2回実施されます。
筆記試験と実技試験が年に各2回実施され、合格率は20%前後です。
試験に合格するには100時間~150時間程度の勉強時間が必要とされています。
独学での合格者も多く、毎日1時間の勉強で3ヶ月から5ヶ月で合格できる試験です。
保育士不足が社会問題になっているほど、非常に需要の高い業界です。
そのため、安定した就業が見込めるでしょう。
医療事務
医療事務の資格にはさまざまな資格があり、代表的な資格は
- メディカルクラーク
- 診療報酬請求事務能力認定試験
- 医療事務認定実務者
などがあり、すべてが民間資格です。
医療事務の資格がなくても医療機関への就業することは可能です。
子育てがひと段落していざ就職を目指す人けれどブランクが心配な人も多いでしょう。
資格さえ保有していれば、多少のブランクがあっても再就職しやすいという特徴があります。
今後日本はますます高齢化社会になっていくと予想されます。
そんな中、医療業界は需要が高まっている業界です。
取得して損はない資格といえるでしょう。
宅地建物取引士
宅地建物取引士は年に一回実施されます。
合格率は毎年20%前後で、合格に必要な勉強時間は300時間~400時間です。
比較的難易度の高い資格ではありますが、独学での勉強も可能な資格です。
不動産業界はやる気があれば未経験でも採用されやすい業界とされています。
しかし、この場合不動産業界のなかでも離職率の高い営業職として採用される場合が多いでしょう。
宅地建物取引士の資格を保有していれば、事務職に就くことも可能です。
なぜなら、不動産会社には宅地建物管理士資格の保有者が最低一人は必要だという営業所も多いからです。
「厳しいノルマは避けたい」「事務職で採用されたい」という人にはおすすめの資格です。
また、不動産業界ではなく、金融業界、建築業界など宅地建物取引士が活躍できる業界は多々あります。
活躍の場を広げたい人は、宅地建物取引士を足掛かりにして関連資格に目を向けてみるのもいいでしょう。
キャリアアップや転職に有利な資格
キャリアアップや転職に有利な資格としては、
- FP
- TOEIC
- 日商簿記検定2級~3級
が代表です。
FP
国家資格であるFP(ファイナンシャル・プランニング技能士)は1級~3級まで幅のある資格です。
キャリアアップや転職にはFP2級以上に合格する必要があります。
FP2級には受験資格が必要で、FP業務にまったく携わったことのない人はFP3級の取得から始めましょう。
FP2級を取得するためには、150時間~300時間必要です。
合格率は40~45%前後で、目標をもって勉強することが必要な資格といえるでしょう。
銀行や保険などの金融業界、不動産業界で既に働いている人には資格手当がつく場合も多く、資格を取得することで年収アップも期待できます。
また、FP2級以上が募集条件となっている企業も多いため、転職に有利な資格といえるでしょう。
TOEIC
海外出張や海外赴任が想定される企業では、TOEICの点数を最重要視しているというアンケート結果もあります。
そのため、TOEICの点数は転職やキャリアアップのために有利になります。
転職やキャリアアップで有利な点数は最低でも600点です。
事務のスキルがまったくない場合には、TOEICスコアが600点以上あっても採用されにくいということも注意しておきましょう。
日商簿記3級・2級
簿記3級の学習目安は約70時間です。
毎日2時間勉強したとして約1ヶ月程度で取得可能で、スキマ時間での取得も狙えます。
簿記2級の学習目安は約200時間です。
毎日2時間の勉強をすれば、約3ヶ月で合格圏内に入れるでしょう。
簿記3級の合格率は約40%となっており、中程度の難易度といえます。
簿記の知識はビジネスには必要不可欠です。
資格を保有しているだけでビジネスの仕組みを理解しているということを証明することができ、転職に有利です。
また、簿記3級が活かせる資格は多く、経理や会計事務などさまざまな企業で重宝される資格といえます。
簿記3級を足がかりにすれば、税理士や会計士など他の資格の勉強がしやすくなるというメリットもあります。
一生食べていける資格
取得すれば安定して稼ぐことができ、一生食べていける資格は以下の3つです。
- 保育士
- 准看護師
- 土木施工管理技士
それぞれ詳しく解説します。
保育士
保育士は前述したとおり、求人が豊富で引く手あまたです。
保育士の賃金が低いことが問題にはなっていますが、資格さえ持っていれば職に困ることはありません。
保育士は正社員での求人の他にも、午前7時から正午まで、午後4時から8時までなどパートタイムでのの求人も豊富にあり、ライフスタイルに合わせた時間帯で働くことができるのも魅力です。
准看護師
准看護士の資格を取得するためには准看護士養成所や専門学校に通学します。
全日制や半日制の学校を選べるので、働きながらも取得することが可能です。
看護業界は人手不足なので、就職先に困ることはありません。
准看護士は資格が取得しやすく、准看護士として働きながら、正看護師を目指すことも可能です。
土木施行管理技士
土木施工管理技士といえば、男性の仕事だというイメージがあるのではないでしょうか。
建築業界は慢性的な人手不足に陥っており、「女性歓迎」「女性も活躍中」である企業が多くあります。
土木施工管理士の仕事は、主にトンネルや河川等の土木工事です。
近年土砂災害や地震などの自然災害が多く発生しており、ますます需要の高まる職種とされています。
受験資格は、一次試験は17歳以上であればだれでも受験可能です。
二次試験は最終学歴によって異なる実務を経験する必要があります。
建築業界自体が人手不足であり、特に土木施行管理は求人が多くあります。
女性の土木施工管理者はまだ多くはありませんが、意外とねらい目の資格といえます。
女性が持っているとおしゃれな資格
女性が持っているとおしゃれな資格は以下の通りです。
- ヨガ講師
- インテリアコーディネーター
- ハンドメイドリボン認定講師
それぞれ詳しく解説していきます。
ヨガ講師
ヨガインストラクターの資格には、代表的には4つの民間資格があります。
養成スクールに最短で数日から数週間通学すれば、資格を取得することができます。
通信生でも取得できる民間資格もあるので、スクールに通えない人におすすめです。
スクールの認定講師になれば、自分のケアはもちろん、フィットネスジムやカルチャーセンターで講師として働くことができます。
自宅でヨガ教室を開催している講師もいるので、夢が広がる資格ですね。
インテリアコーディネーター
女性がもっているとおしゃれな資格として、民間資格のインテリアコーディネーターがあげられます。
合格率は40%前後と比較的難易度が高い資格です。
試験は一次試験と二次試験があり、あわせて200~300時間の勉強が必要とされています。
独学での取得となっており、インテリアに興味がある人には学習内容が頭に入りやすい資格です。
リモートワークでの求人も多く、おしゃれでかつ実用性も高い求人といえます。
ハンドメイドリボン認定講師
リボンヘアアクセサリーの作り方を学べる講座を受講し、ディプロマを取得後は認定講師としての資格を取得できます。
講座で学んだリボンを自分のために制作するのはもちろん、ネット販売することで副収入を得ることも可能です。
中には、自宅サロンを開業して本格的に起業している講師もいます。
また、SNSからの発信でたくさんの顧客を集め、成功している事例も多いです。
ハンドメイドに興味がある人は、リボン講師はじめとする複数のハンドメイド関連の資格を取得するのもおすすめです。
女性が活躍できる資格はたくさんある
「働きながらでも取得可能」な資格が、たくさんありましたね。
資格の取得には、一定の勉強時間が必要です。
そのため、通勤などの移動時間などのスキマを見つけて、効率よく勉強をするとよいでしょう。
女性としてのライフワークバランスを考えながら、自分に適した資格を見つけ、ぜひ理想のキャリアを目指してください。