2022.03.24

優秀な人ほど突然辞める理由は何?ハイスペック女子の行方は

バリバリの総合職で入社し、男性と対等に仕事していたハイスペック女子が突然辞めることに。あなたの会社でもそんな人はいませんか?ハイスペック女子が求めること、また辞めたあとどこへ行くのでしょうか。今どき女子の人生観から見えてきたものとは?

優秀な人ほど会社を辞める理由とは?


なぜ優秀なあの人が突然退職してしまうのか?
そのような素振りはまったくなかったのに…。

会社には「いないと困る人」「いてもいなくても困らない人」「いないほうがいい人」大きくこの3種類に分けられます。
会社を突然辞めてしまう人に意外にも多いのは「いないと困る」人材の人です。

逆に「いないほうがいい人」ほど辞めずに定年まで勤めあげる傾向があります。
それはそれで図太いメンタルを持っているとも言えますが。

優秀なハイスペック女子が会社を辞める理由は何でしょうか。

将来を見据え転職


「現在勤めている会社では産休や育児休暇を取ったあと、役職を降りている女性が多い。
会社に貢献し自分も成長し役職をいただいたものの、結婚して子供を産んだあとはどうなるんだろう。
安心してキャリアが積める職場に早いうちに変わったほうがいいかもしれない。」

こんな風に思っている女性は実は多いのです。
結婚して子供を産んで育休明けでも、役職を継続している女性がいる実績のある会社に転職したい。

自分の将来を見据えた転職をし、子供ができてもバリバリ働きたい方が転職するケースは実際にたくさんあります。

会社の将来性がない


企業というのは当然利益を生み出さないと存続することができませんよね。
利益が少なければ、人件費をカットする場合もあります。

退職者が出て人員が減っても、新たに人を入れずに今まで2~3人でやっていた業務を1人でやらないといけなくなったりすることもあるでしょう。

どんなに仕事ができる人でも給料が変わらず、2人分の仕事を丸まるさせられたらメンタルは長く持ちません。

仕事を通してうつ病になる人を続出させるような、人を大切にしない会社は「将来性がない」とどこかで見切りを付けることも必要になってきます。

社員を大切にしない駒のような扱いをしている会社は、不祥事を起こした時の対応でもわかります。
大手になればなるほど何かあれば大きく報道されるので、皆が知るところとなるでしょう。

自分の希望の部署に行けない


大手企業に就職するとよくあることですが、商品開発の部署に行きたいのに配属は分析作業の部署になってしまった。

しかも一度配属されると変わることがまずない、という企業だと「何のためにこの会社に入ったのだろう…」「一生やりたくない仕事をしていくのか」

せっかく希望の会社に入ったのに、現実に行なう業務が違うこということがあります。
それなら商品開発ができる会社に転職するために辞めるという結論に至るのです。

昔のやり方を変えず年功序列の会社


時代は変わっているというのに、昭和時代からの古いやり方を変えない会社もあります。

これは良い場合と悪い場合とあるので一概には言えませんが、あまり昔のやり方にこだわっている会社というのは若い人が伸びにくいと感じます。

例としては
・現在はコロナ禍なのに、全員同じ時間に出社し全員で朝礼を始めるのが恒例になっている。
・通勤ラッシュを避けるフレックスなどを取り入れる考えがない。
・年功序列なので仕事ができなくても役職をもらえるため上司が無能。
・給料や年収も年功序列で頑張りがいがない。
などが挙げられます。

仕事ができる人というのはそれなりの評価を求めるものです。
正当に評価をしてくれ、実力で勝負ができる土俵で働きたいと思うのも納得です。

他社から引き抜かれる


20年以上前には引き抜きやヘッドハンティングといえば、外資系企業や専門職が多かった記憶がありますが、現在では普通に一般企業でも行なわれています。

ある会社に下請けで入っていた専門職の方が優秀だから中途採用で引き抜かれたり、IT業界などでも引き抜きはよくあります。

これは条件と仕事環境、将来性を見て検討されると思いますが、取引先からの引き抜きだとあとあと元会社と取引することになるので仕事がやりにくい場合も。

実は私もエステティシャン時代に2回ほど引き抜きのお話をいただいたことがあります。
給料は倍額なんて話もありましたが、「利益を上げるための駒」として使われるのが嫌でお断りしました。

引き抜きの場合は今の会社よりも好条件で進めてくるので、自分で転職活動するよりは断然効率はいいでしょう。
ただしそれなりの成果は求められるのでプレッシャーは大きいと思います。

フリーランスや独立開業する


就職して数年間自分に必要なスキルや人脈を手に入れ、独立開業する女性も増えています。
また自由な働き方がしたいとフリーランスになる方も多いです。

女性にはチャレンジできるタイミングというは男性と違いいつでもあるわけではありません。
独立開業するなら独身のうちに企業して軌道に乗せたいと考える女性も多いでしょう。

ハイスペック女子は永久就職は考えない


ハイスペック女子は結婚が永久就職だとは考えない人が多いです。
え?永久就職とは何?って聞かれそうですが永久就職とは結婚して専業主婦になることです。

昭和時代には3高と言って「高学歴、高身長、高収入」の男を狙って永久就職をするのが女の幸せよ!なんて言っている時代もありましたが、令和時代は違いますよね。

30年以上前は「女性は結婚したら家庭に入り仕事は退職する」という人も多く、今よりも結婚適齢期が低かったこともあり、大卒の女性は取りたがらない企業さえありました。

大学を卒業して22歳で就職しても25歳くらいで結婚する方が多かったので、「慣れた頃に辞められたらたまったものではない」そんな話もよく耳にしました。

令和の今では考えられない話ですが。
現在は結婚しても、産休と育児休暇を取って復帰される方が多くなり女性が本当に活躍できる時代になってきたなと感じます。

男性に頼るのではなく、結婚しても対等に働き女性も自分の足でしっかりと立って生活の基盤を作りたいと思っている人が増えたと思います。

辞めることについて同僚に相談しない


なぜ優秀な人ほど突然辞めてしまうのか、社員に伝えるのを業務に支障のないぎりぎりまで伏せていただけで突然辞めることを決めたわけではないのです。

実は以前から決めていて、入社して3年経ったら辞めようと思っていた人やタイミングを見計らっている場合もあるのです。

業務の都合上、上司には前もって退職することを伝えておくべきですが、仲のいい同僚がいたとしてもできる女子は辞めることについては相談しません。

特に直属の上司には自分が辞めたあとの後任や、人員確保や業務の振り分け等が必要になってくるので、ある程度前もって伝えておかなかればいけません。

同僚とは違う土俵で人生を歩むのですから、安易に相談するのはタブーです。
安易に同僚に相談してしまうと、話が漏れるだけならまだしも尾ひれが付いてとんでもない話に変わっていたりします。

数年勤めたら一緒に働くメンバーの性格もわかりますよね。
噂好きの人もいれば、おしゃべりな人も…。

上司以外には誰にも言ってないので「突然辞める」ように思われるのですが、実は水面下では動いて次はどうするのか考えているのです。

ハイスペック女子は物事はスパッと決める決断力にも優れていますが、仕事を辞めるとなればそれなりの葛藤や悩みもあるはずです。

会社にいて欲しい人材が辞めるわけですから、当然引き留められるのも計算の上です。
自分の固い決意と今後の方向性を話すことできちんと理解してもらい円満退職に持っていくことが大切です。

【ハイスペック女子の行く末~】彼女たちの辞めた理由は


会社ではそれなりに仕事も出来て、一目置かれていた女子が会社を辞めて一体どこへ行ったのだろうと社員は誰もが思いますよね。

優秀な人が会社を辞めた理由と辞めたあとどのような仕事をしたのか例を挙げて紹介します。

家電メーカーからIT関連の技術職へ転身


30代女性 システム開発

元々パソコンなどの機械関係が好きなこともあり家電メーカーに就職。
一通り仕事も覚えそれなりに充実した社会人生活を送っていました。

情報関係の専門学校を卒業しており、チャンスがあればシステム開発に携わりたいという思いはいつも胸にありました。

でもIT業界はまだまだ男性の職場というイメージが強く、残業も多く勤務も不規則なことからなかなか気持ちが定まらなかったのです。

就職後数年が過ぎ「女性歓迎!」という求人が増えてきて転職を決意。
育児休暇など取得し、復帰したあと子育てをしながら働いている女性も多いという職場に転職しました。

ちょうど30歳になった節目での転職でしたが、思い切って決意し行動して自分のしたい仕事をできるようになり満足です。

メーカーの品質管理から大学講師へ


20代後半女性 大学講師

化学を専攻し大学院まで学び、化学系メーカーに就職しました。
化学系メーカーは男性が多い職場ですが、配属は女性管理職のいる品質管理課になりました。

品質管理課は残業は少なく、休日出勤がたまにある程度なので結婚をしても子供の預け先さえあれば女性も活躍できる部署です。
転職を決意したのは、一番信頼していた上司が転勤になっていなくなってしまったからです。

会社ではそれなりに評価もいただいていたけど、メンタルが落ちてしまい今一度「どうやったら自分が幸せなれるか」を考えました。

思い出すのは大学時代に学んだ充実した日々。
大学で教授を勤めている恩師に相談したところ、「講師で来ないか?」と言ってくださり大学講師になりました。

私は一流大学を出ているのでハイスペック女子と思われがちですがメンタルが弱い部分があり、やはり尊敬する人の元で勉強をしたいという思いが強かったのです。
古巣へ戻ったせいか今はとても落ち着いて仕事に取り組めています。

配属勤務地が希望と合わず地元に帰り公務員へ


20代半ば女性 高校教師

大学を卒業後、自動車メーカーに事務系総合職として就職しました。
その自動車メーカーに就職した理由は地元に会社があったからなのです。

通常は地元で採用になることが多いのですが、配属勤務地がまさかの県外!
しかも車で3時間かかる距離なので引っ越しをして1人暮らしを始めました。

地元にいたかった理由は学生時代からの彼が地元で就職したからです。
私がこのまま他県にいると結婚できないどころか、会うことさえ月に1回がやっと。

一度転勤希望を出したものの、事務系の仕事で空きがなく転勤はできませんでした。
「入社わずかで転勤を願い出るとは何様だ?」と言わんばかりの上司の態度も辛かったです。

友達に相談しても「こんな上場企業に入って辞めるなんてもったいない」と口を揃えて言われる始末。
でも今の仕事を続けるならいずれ彼とは別れることになるでしょう。

そして仕事を辞めて地元へ帰る選択をしたのです。
やり直すなら早い方がいいと。

地元の実家へ戻り、高校の教師になりました。
自動車メーカーのときの年収と比べるとかなりダウンしましたが、やっと地に足が付いた気持ちです。

来年結婚予定ですが、もちろん仕事は続けるつもりです。

自分自身でより良い人生を選びたい


優秀なのに突然やめた人たちの共通事項が何となく見えてきました。
就職した会社にとらわれずに「自分自身でより良い人生を選びたい」ということが。

「仕事と私生活の両方を充実させたい」「自分が本当に求める仕事をしたい」という思いが会社を辞めるきっかけになる方もいると思います。

仕事を辞めた女性たちの3例でも、スパッと辞める決意をしたのではなく、数年間は働きながらどうしたらいいのかと迷いながら仕事をしている女子もいました。

スパッと突然辞めるどころか、実は悩んで悩んで辞めている場合もあるのです。
人に言わないから突然辞めるように見えるけど、本人からしたら退職までは道のりのは長かったかもしれません。

たまたま今回の3名は全く違う職種への転職でしたが、異業種に挑めるのはさすがハイスペック女子だからできることだと思うのです。

転職というのは同業種が主になる人が多いですが、全くの畑違いで充実した仕事を得られるのもその人の実力があってのことでしょう。

生きていると様々な選択を迫られることが多々あります。
また仕事を続けていきたいと思ったときにぶつかる「女性の結婚と子育て」問題です。

働く女性にはまず結婚するかどうか、結婚しても子供を持つかどうかでまた大きく人生は変わってきます。

もしあなたが今の会社を辞めるかもしれないと悩んでいるなら、焦って結論を出さず考える期間も必要です。
悩んでしっかり考えて結論を出せばいいのですから。

「何が自分にとっても幸せなのか」をまず考えて自分自身でより良い人生を選んでください。
もし間違えた道に行ってしまったと思ったなら、また軌道修正をかければいいのです。

今後の日本経済の成長にはアラサー女性の活躍が必須なのです。

この記事をシェア

Twitter
Facebook
クリム(ライター)
クリム

女性のキレイを応援する美容家

エステサロンに8年勤務し管理職としてサロン運営スタッフ育成について学ぶ。 日本化粧品検定1級、コスメコンシェルジュ、コスメ薬事法管理者を取得し薬事法ライター、美容ライターとして美容情報を発信中。 誰もが通る女性ならではの悩みやエイジングの道を、自分らしく輝ける方法を一緒に探しましょう。

このライターの記事を見る