2021.10.12

満員電車で痴漢に遭わない4つの方法!痴漢被害が多い場所も徹底解説

この記事では、満員電車で痴漢に合わないための対策方法を紹介します。満員電車で痴漢に遭ってしまうと1日を気持ち良く過ごせない上、メンタルが傷付く原因になります。被害を受けたらとるべき行動も解説しますので、通勤で満員電車をよく利用する方はぜひ参考にしてください。

満員電車で痴漢被害に遭わないよう対策する4つの方法


早速、満員電車で痴漢被害に遭わないよう対策する方法を4つ紹介していきます。

  1. 荷物で痴漢をブロックする
  2. 露出が多い服装を控える
  3. 女性専用車両に乗る
  4. 防犯グッズを身につける

すぐに取り入れられる行動もあるので、できることから実践していきましょう。

1.荷物で痴漢をブロックする

荷物をブロック代わりに使い、痴漢被害を対策しましょう。
痴漢の被害に遭いやすい体の部位を守るよう、荷物で壁を作るのです。

中日新聞・東京新聞記事データベースをもとにリサーチした論文では、痴漢犯に触られた件数が多いのは、次のような部位であると分かりました。

  • 下半身
  • 太もも
  • 脚・膝
  • 腹部・腰
  • 腕・手
出典:東洋大学大学院紀要|電車内痴漢の分類とその特徴 -新聞報道を用いた探索的分析(外部リンク)

狙われやすい部位を荷物で隠すことで、痴漢犯への牽制効果を期待できます。

尻や太ももを覆う形で大きめの荷物を後ろ手にもったり、バッグを胸元で抱きしめるようにしたりすると、痴漢を寄せ付けないブロックになります。

無料でできる対策方法なので、ぜひ明日から試してみてください。

2.露出が多い服装を控える

露出が多い服装は、痴漢犯に狙われるリスクを高めてしまいます。
痴漢犯罪の加害者は「露出の多い女性は痴漢されたがっている」「痴漢されても仕方がない」と、自らを正当化する場合があるのです。

出典:東洋経済オンライン|痴漢犯罪の実態、「動機が性欲」は少数派だ(外部リンク)
  • ショートパンツやミニスカートを避ける
  • ストッキングやタイツで素肌を覆う
  • カーディガンを羽織る
  • 胸元が空いたトップスを避ける

このようにファッションを工夫し、痴漢犯を挑発しないよう自衛することが大切です。

特に夏場は、涼しい服装を選んでしまいがち。
しかし痴漢犯は、満員電車内のどこからあなたを見ているか分かりません。

肌の露出を控え、痴漢被害から身を守りましょう。

3.女性専用車両に乗る

女性専用車両とは、痴漢被害から女性を守るために設けられた特別車両のことです。
痴漢が分類される「強制わいせつ罪」では、男性加害者が女性加害者のおよそ250倍と、割合のほとんどを占めています。

出典:警察庁|犯罪統計資料(令和3年1~8月分)(外部リンク)

そのため、男性の乗車が少ない女性専用車両を利用することで、痴漢被害に遭う確率を減らせるのです。
例えばJR東日本では、次の路線で女性専用車両を導入しています。

  • 埼京線・川越線
  • 中央線・青梅線・五日市線
  • 常磐線各駅停車
  • 総武線各駅停車
  • 京浜東北線・根岸線


満員電車でも男性との密着を避けられるのは、大きなメリットです。
ただし時間帯やダイヤの状況によっては女性専用車両が中止されることもあるので注意してください。

4.防犯グッズを身につける

防犯グッズを活用すると、痴漢対策の意識が高いことを周囲に強調できます。
防犯ブザーを鞄に吊るすなどして、いつでも使えるようにスタンバイさせておきましょう。

また、「痴漢は犯罪です」といったキャッチコピーが書かれたステッカーや、キーホルダーも売られています。
防犯グッズというと、「見た目がファッションに合わないのでは」と感じる女性もいるかもしれません。

しかし近年では、女性でも身につけやすいポップなデザインの防犯グッズが多数販売されています。
防犯ブザーなどは、痴漢以外の犯罪を抑制するのにも効果的です。

満員電車で痴漢被害に遭いやすい場所3選


満員電車で痴漢被害に遭いやすい場所は主に3つです。

  1. 主要駅の改札付近に止まる車両
  2. 出入り口の近く
  3. 車両の端


それぞれの場所について、避けた方がいい理由を説明していきます。

1.主要駅の改札付近に止まる車両

主要駅の改札付近に止まる車両では、痴漢の被害に遭いやすいです。
新宿駅や東京駅といった主要駅では、改札近くの車両に人の出入りが集中します。

すると電車内で乗客が密着し、次の状況が生まれるのです。

  • 痴漢犯は狙いを定めた女性との距離が縮まる
  • 被害者は痴漢犯から逃げられない

駅のホームに着いたら、改札から離れた立ち位置で電車を持つことをおすすめします。

2.出入り口の近く

出入り口付近は逃走経路にできるため、痴漢犯がスタンバイしている可能性が高いです。
実は痴漢被害の56%は、電車の出入り口付近で発生しています。

出典:中日新聞|朝は出入り口、夜は座席 列車の痴漢、県警が分析(外部リンク)


急行など停車のタイミングが少ない電車の出入り口や、停車してもドアが開かない場所では、痴漢被害に遭ってもすぐにはホームに逃げられません。

出入り口付近は壁に背中を預けられるため好んで乗る方も多いです。
しかし痴漢対策を考えると、車両の中ほどまで進んで立ち位置を決めると安心感が増します。

3.車両の端

車両の端は、痴漢被害に遭ってもホームなどに逃げにくい場所です。
さらに奥まった位置となるため、他の乗客に痴漢被害に気づいてもらえるチャンスが減ってしまうでしょう。

車両の端に女性を追い込み、逃げ場がない状態を作って痴漢をしてくるケースも考えられます。
「電車の隅でいつの間にか痴漢犯グループに取り囲まれていた」といった状況にもなりかねないので、つり革やポールをしっかりと掴んで車両の端に流されないよう対策しておきましょう。

満員電車で痴漢被害に遭ったらとるべき4つの行動


満員電車で痴漢被害に遭っても、パニックにならず冷静に行動することが大切です。
実際に被害に遭うと不安や心細さを感じてしまいますが、次の4つの行動で状況を打破しましょう。

  1. 音を出す
  2. 周りに助けを求める
  3. 通報する
  4. 行動を変えてみる

行動のポイントなどを詳しく解説していきます。

1.音を出す

音を出し、周囲に被害を伝えましょう。
満員電車で音が鳴ると目立ち、周囲からの目線を集められます。

痴漢犯は捕まらないために、周囲に犯行がバレたり目立ったりするのを避けたいと考えると予想できます。
そのため、大きな音をきっかけに、行為を辞めてくれる可能性があるのです。

満員電車で大声を出すのは勇気がいる行動なので、スマートフォンのスピーカーや防犯ブザーを活用しましょう。

2.周りに助けを求める

痴漢にあってしまいどうすれば良いのか分からない際は、周りに助けを求めてみてください。
スマートフォンに「後ろの人に痴漢をされています」などのメッセージを表示し近くの人に見せると、声を出すことなく被害を伝えられます。

警視庁が配信している「Digi Police(デジポリス)」というスマートフォンアプリでは、少ない操作で画面に「痴漢です 助けてください」と表示可能です。

周りの人が痴漢犯の手を掴んでくれたり、被害を確認して証人になってくれたりと、きっとあなたに協力してくれるでしょう。

3.通報する

新たな痴漢被害者を生まないためにも、通報を検討しましょう。
痴漢の被害を受けて「自分が悪いから」「なんだか恥ずかしい」と消極的になる必要はありません。

あなたの被害届がきっかけとなり、地域や駅の痴漢対策が強化されたり、被害の手口を共有することで逮捕の力になったりする効果があります。

最寄りの警察署や、鉄道警察に相談し、必要に応じて被害届を提出してください。
主要駅の鉄道警察の所在地は、警視庁の「痴漢被害相談(外部リンク)」のページで紹介されているので、ぜひ参考にしましょう。

警察に連絡するハードルが高く感じてしまったら、駅員への報告でも問題ありません。

4.行動を変えてみる

今後痴漢被害に遭わないようにするため、行動パターンを変えることをおすすめします。
次のような行動パターンを、痴漢犯に把握されている可能性があるからです。

  • 服装や髪型の特徴
  • 電車を利用する時間帯
  • いつも乗車する車両の位置

通勤のルーティンを考え直したり、複数人での移動を増やしたりすると、再び被害に遭うことを予防できます。

満員電車で痴漢に遭っても相手に危害を加えるのはNG!


通勤中の満員電車では、荷物で体を守ったり混雑する場所を避けて乗車したりして、痴漢被害を対策しましょう。
SNSなどで安全ピンを使った痴漢撃退方法が拡散されたこともありましたが、痴漢犯に危害を加えるのはNGです。

相手に怪我をさせてしまい、あなたが罪に問われる可能性があるためです。
さらには痴漢班を取り違えてしまうトラブルも考えられます。

逃げられない状況であれば、音を出したりスマートフォンを活用したりして、まずは周囲に被害を知らせることが重要です。

この記事を参考に痴漢を対策し、日々の通勤での心配ごとを減らしましょう!

関連記事

この記事をシェア

Twitter
Facebook
めぐりな(ライター)
めぐりな

大卒で就職したのちフリーランスに転身。Webライター、ディレクション等をしている20代。自身の会社員経験やキャリアでの気づきをもとに記事をお届けしています。

このライターの記事を見る