仕事を辞めたい!と思う主な理由6選
仕事を辞めたいと思う気持ちは、誰でも一度は経験していると言えるほど身近なものです。
私も転職経験者ですが、転職するまでは本当に仕事を辞めたくて悩んでいました。
仕事を辞めたい理由として主に挙げられるものが以下の6つです。
人間関係が悪い
いくつかのアンケート調査を見ると、この理由で悩んでいる方が最も多いという結果が出ています。
会社は組織ですから、どうしてもウマが合わない人は必ず一人はいるものです。
仕事上における最低限の付き合いだけで済むなら苦労しませんが、同じ部署で毎日顔を合わせなければならない場合や相手が上司など自分より上の立場である場合は、どうしても我慢しなければなりません。
しかし、日常的に嫌がらせを受けることや、上司の高圧的な態度に萎縮してしまい、会社に行くのが億劫になってしまうケースは、パワハラやモラハラなどに当てはまります。
ハラスメントは今や立派な社会問題なので、我慢し過ぎる必要はありませんよ。
給料が少ない
仕事量の割に給料が少ないという不満も本当に多いですね。
生活のために仕事をしているのですから、給料が少なければもっと高い職場へ転職するか、生活水準を落とす必要があります。家族を養っている方にとっては辛い問題でしょう。
詳しいことは後述しますが、実はこの理由のみで仕事を辞めるのは大変危険ですので、注意が必要です。
労働環境が悪い
休みが取れない、残業が多いなど、労働環境が悪いという理由です。
最近は働き方改革の影響で労働条件を改善する動きがありますが、環境が整っていない会社はまだまだあります。
仕事をすることは大切なことですし、苦労もせず楽をして稼げる仕事などありません。
しかし、休みが殆ど無く、朝から晩まで働かされるような度の過ぎた頑張りを強要されるのは考え物ですね。
やりがいを感じない
仕事内容にやりがいを感じない、好きな仕事でないという理由もあります。
希望の部署に配属されなかったことや、仕事に対する評価が正当でないと感じていることでやりがいを失ってしまうという方も多いです。
会社には従業員が他にもいますから、全員が満足のいく評価を受けられることはまずありません。
不当でなければ仕方がないですが、あまりにもおかしいと感じたら上司に一度相談してみるのも一つの手です。
家庭の事情
家族の介護が必要になった、妊娠したなどの家庭的な事情で仕事を続けるのが困難になることがあります。
これは仕方ありませんし、誰かに文句を言われる筋合いもありません。
会社によっては時短業務などで対処してくれるところもありますが、実際に仕事と両立していけることなのかどうかはしっかり考えましょう。
精神的な苦痛
仕事環境の悪さが原因で体調を崩してしまった、精神的苦痛から鬱病になってしまったというケースです。体が悲鳴をあげているということは、あなたにとって危険な状態です。
鬱病はそう簡単に治る訳ではありませんので、仕事を辞めたとしてもしばらく再就職出来なくなることもあります。
体調に異変が生じる前に、自分の気持ちを整理して本格的な転職も視野に入れましょう。
他にも、会社の将来性が見えなくなった、新しいことに挑戦してみたい、など様々な理由が挙げられます。
仕事を辞めたい時に必要なこと
仕事を今すぐに辞めたい!と思う気持ちも分かりますが、仕事を辞めたいと思った時にまず考えておく必要があることがあります。
辞めてしまってから後悔しないように、必要なことの主な5つをご紹介します。
辞めたい理由を書き出す
仕事を辞めたいと思った時は、まずは「なぜ仕事を辞めたいのか」について理由を思いつく限り書き出してみます。
「給料が少ない」や「上司が嫌だ」でも何でも構いません。気になることを出来るだけたくさん書き出します。
理由の書き出しが済んだところで、
・その理由は社内で解決出来ることなのか
・解決するにはどうしたら良いか
・辞めることによるデメリットは何か
を考えてみます。
もし「人間関係」や「仕事内容の不満」なら部署異動を申し出る方法がありますし、「家庭の事情」なら会社に働き方を相談してみる方法があります。
もし手立てがあるなら、仕事を辞めずに試してみる価値はありますよね。
しかし「労働環境の悪さ」や「精神的苦痛」が体にまで出ている時は、改善の余地が無いかもしれません。
その時は辞める前提で次のステップへ進みます。
危険なのは、「給料が少ない」理由のみの場合です。
もし辞めてしまえば無収入になってしまいますし、給料の高い職場へ転職出来なければ意味がありません。
また、給料の高い仕事は責任が重く、労働環境が悪いケースが多いです。
今いる会社が労働環境と給料に見合った仕事かどうかは、辞めてしまう前に考えておかなければなりませんね。
自分のスキルを確認する
社内で改善出来ない理由や、辞めたい気持ちが未だ消えない時は転職をまず前提にして考えてみます。
転職する時に必要なのは、就職活動と同じようにアピール出来るスキルがあるかどうかが重要です。
・資格はどんなものを持っているか?
・仕事の経験はどんなものがあるのか?
例えばですが運転免許などの資格の有無、PC業務のスキル(Word、Excelが使えるかどうかはよく聞かれます)、希望職種によっては経験年数についても聞かれることがあります。
自分にどんなスキルがあるのか、見直してみましょう。
一人で悩まない
一人で悩んでしまうと、どうしても思考に限界があります。
自分以外の人に相談することで、自分一人では思いつかないような考えを得られることがあります。
また、吐き出すことで自分の辞めたい理由を理解出来るメリットもあります。
一人で悩んでいるとどうしても思考がマイナスな方向へ引きずられてしまうので、まずは信頼出来る人に相談しましょう。
ただ注意することは、同じ会社の人に相談するのは避けた方が良いです。
本当に信用出来る相手なら大丈夫ですが、同じ会社の人に相談すると口外される危険があります。
社内というのは、あっという間に情報が広まるものです。
「あの人辞めるらしいよ」と勝手に噂されてしまい、気持ちが固まらないうちに辞めざるを得ない雰囲気にされてしまうこともありますので、相談する相手は慎重に選びましょう。
会社からの引き止めを真に受けない
会社に辞めたい気持ちがバレてしまい、上司に呼び出されて説得されることがあります。
「どうにか対処するから」、「会社を辞めても再就職は難しいよ」、「いなくなると困る」などの言葉は、退職を思いとどまらせるための常套句です。
自分の気持ちが固まっていない状態ではつい流されそうになりますが、しっかり気持ちを確認するまでは引き止められても真に受けないようにしましょう。
「辞めたい=甘え」という考えを捨てる
「仕事を辞めるなんて甘え」、「会社に迷惑をかけてしまう」と悩んでしまい、なかなか仕事を辞めることが出来ない方は多いです。
まず結論から申し上げますが、辞めたい気持ちは甘えなどではありません。
もし会社から「甘えている」などと言われるなら、甘えているのは会社の方です。
何故あなた一人がいなくなることが迷惑なのですか?
従業員一人がいなくなることで仕事が回らなくなるなら、会社は普段から何の対処もしていないということです。
会社は個人ではなく組織で回すもの。
従業員はロボットではなく人間ですから病気になることもありますし、家庭の事情が絡めば突然仕事が出来なくなる可能性だってあるのです。
一人辞めたら他の誰かが出来るように、普段から仕事内容の共有をするのは会社側の義務です。
あなたが辞めることで会社が迷惑を被る、甘えた人間だと会社に見られるなど、全く気にしなくて大丈夫ですよ!
仕事を辞めても本当に大丈夫?辞めるかどうかの判断基準
自分の中で仕事を辞めたい理由が整理出来たら、実際に辞めるかどうかの判断について考えることになります。自分の置かれている状況別に、辞めるべきかどうかの判断基準について解説します。
社内で解決出来そうな悩みである
「人間関係の悪さ」や「仕事内容の不満」が悩みの原因なら部署異動を申請する方法があります。
社内で解決出来そうな理由なら、まず会社に相談してみましょう。
もしどうにもならなければ、転職に目を向けても良いと思います。
社内でどうにもならないが次のアテが無い
「給料の少なさ」や「労働環境」は、会社に相談してもどうにもならないことが多いです。
しかしこれらの理由は相反する条件でもあります。
給料が高ければ労働環境が悪い、労働環境が良ければ給料が安いなど、両者とも満たしている会社はなかなかありません。
次に転職できる先が無い状態で辞めてしまうのは危険なので、両者とも優れた転職先を吟味するか、どちらかを諦めるか一度考えましょう。
体に悪影響が出ている
鬱状態など精神的苦痛が体に出ている場合は、緊急を要します。
実は私はこれに当てはまりました。
社内でどうしようもないことを何年も悩んだ挙句、体調を崩してしまいました。辞めたいとは常々思っていましたが、体を壊してから改めて辞めようと考え始めたのです。
しかし転職活動をする前に体調を整える準備で時間がかかってしまい、もっと早くちゃんと考えておけばよかった、と後悔しました。
あの時は目の前の仕事をこなすことばかり優先し、自分の気持ちを無視してきたツケが回ってきたのだと思っています。自分の気持ちを理解出来るのは、自分しかいないのだと痛感しました。
申し上げておきますが、鬱になりやすい人は根性が無い訳ではありません。
鬱になりやすいのは、真面目で責任感が強く、完璧主義な方であると言われています。
長い間溜め込んだものが体に出て来てからでは遅いです。
思い切って休職するか、一刻も早く辞めましょう。
仕事を円満に辞めるなら
「仕事を辞めよう」と決断したら、今勤めている会社に退職願を提出します。
就業規則を確認して、退職希望日の何ヶ月前に提出すれば良いか確認しておきましょう(会社によっては2週間前という規則もあります)。
退職願を作成したら直属の上司に直接手渡すのが望ましいですが、体調を崩していて難しい場合は上司に相談して郵送する方もいるようです。
退職決定後は仕事を引き継ぎ、退職手続きを済ませ、今までお世話になったということで従業員や取引先へのあいさつをします。
ちょっとしたお菓子を持っていくのも良いですね。
最後だからといって捨て台詞を吐いたり、会社の愚痴を言って回ったりするのはみっともないですよ。お世話になったのですから、退職する時はポジティブに辞めるよう心がけましょう。
なお、会社に退職意思を伝えたところ、「給料は払わない」、「損害賠償をする」など、信じられないような要求をしてくる会社もあります。
そんな時は悩まず、速やかに労働基準監督署に相談しましょう。
労働基準監督署は、労働者を守る労働基準法に基づいた組織です。中には労働基準監督署の名前を出した時点で引き下がる会社もありますから、それだけ労働基準監督署の存在は会社にとって脅威なのです。
退職する意思があれば退職出来ます。
怖がらなくても大丈夫ですよ!
まとめ
「仕事を辞めたい」という気持ちは、決して悪ではありませんし、甘えでもありません。
まずは仕事を辞めたい理由が何なのか?社内で解決出来ることなのか?仕事を辞めてしまっても本当に大丈夫なのか?については辞める前にしっかり考えをまとめておきましょう。
転職活動は在職中でも出来ますから、自分のスキルを確認してから臨むと良いですよ。
そして、自分にとって譲れない労働条件についてもまとめておくことが大切です。
前提として、完璧な条件の仕事というのは存在しないと言えます。
「仕事内容は好きだけど給料が低い」、「給料は高いけど労働条件が悪い」など、どんな仕事であっても良いところと悪いところの両方があって当たり前です。
転職してから「前の会社の方がマシだった」という状況になるのは最悪です。転職活動こそ落ち着いて、今の職場から焦って逃げ出すようなことはしないよう気を付けましょう。
いざ辞めると決めたら会社に退職願を提出します。
お世話になったと感謝の意を示してから、円満に退職するのが望ましいですね。
もし責められてもあなたに非はありませんし、不当な要求を会社側が出してきた時は労働基準監督署に相談しましょう。
会社に迷惑をかけたくない、甘えた人間だと思われたくないという思想は捨ててもいいんです。
体を壊して手遅れになる前に、仕事を辞めたい気持ちに正面から向き合っておきましょう。