MOSとはどんな資格?
「MOS」とは、Microsoft Office Specialist(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)と呼ばれる、ExcelやWord、PowerPointをはじめとするパソコンソフトMicrosoft Office製品の利用スキルが一定水準を満たしていることを証明する資格。
世界に通用する国際資格となっているため、持っていると国内外でスキルを証明することができる資格になっています。
また、取得のために学習をすることで、基礎となるパソコン技術を学ぶことができるため、自身のスキルアップにもつながる人気の資格です。
5科目の中では「Word」と「Excel」がおすすめ
MOS資格試験には、
「Word(ワード)」
「Excel(エクセル)」
「PowerPoint(パワーポイント)」
「Access(アクセス)」
「Outlook(アウトルック)」
の5科目があります。
その中でも、多くの業界業種で使用する機会が多い「Word」と「Excel」の資格は取得することをおすすめします。
さまざまな業種で業務上、表計算や資料・文書を作成する機会が多くあるからです。
「Word」「Excel」の科目には、スペシャリストとエキスパートの2つのレベルに分けられているので、自分の目指すべきレベルを設定して目指していきましょう。
「Word」と「Excel」はスペシャリストとエキスパートどっちがいいの?
「Word」と「Excel」には、スペシャリストとエキスパートの2つのレベルが用意されています。
スペシャリストは普段よく使う基本的な知識を中心に問われるものに対し、エキスパートはよりワンランク上の専門知識が求められる上級者向けとなっています。
合格率も、エキスパートの方が低いので、初心者はスペシャリストで基礎知識を学んだうえで、エキスパートに挑戦してみることをおすすめします。
もちろん、パソコンのスキルに自信がある人はワンランク上の「エキスパート」の取得を目指してみましょう。
2つのレベルを段階的に学習することで、より知識の定着がしやすくなります。
MOS試験の受験方法からレベルや出題範囲
これからMOSの資格取得を目指す人が知っておくべき受験方法からレベル、出題範囲をご紹介します。
今後、試験を受けることを検討している人は参考にしてみてください。
MOS試験の受験方法
MOS試験には「全国一斉試験」と「随時試験」の2種類の受験方法があります。
「全国一斉試験」はMOS公式サイト内にある申込フォームから申込みをして受験ができ、各地で毎月1~2回ほど実施されています。
「随時試験」は自宅や職場の近くの試験会場を選択して受験ができますが、会場ごとに申し込み方法や期間、実施日時が設定されているので事前に確認をして受験をしましょう。
場所やスケジュールを見て、自分が受験しやすい受験方法を選択できるのはとても便利ですね。
MOSの試験には受験資格が設けられておらず、年齢や国籍に関係なく受験することができるので、どなたでも挑戦できる資格となっています。
MOS試験の合格難易度
MOSの試験はスペシャリストとエキスパートの2つの難易度により合格難易度も異なります。
スペシャリストは比較的難易度が低く、独学でも合格を狙いやすいと言えます。
一方、エキスパートはもう少し難易度が上がりますので徹底した対策が必要です。
MOS資格の合格率は、「スペシャリストが約80%」、「エキスパートが約60%」となっていますが、パソコン関連の資格の中では比較的難易度が低いとされています。
MOS試験を受けることのメリット
MOS資格は比較的取りやすい資格と言われていますが、取得することで得られるメリットも多くあります。
実際に私も就職活動前の大学3年時に取得をしましたが、就職活動時のアピールに限らず社会人になってからもMOS資格を受けて良かったと感じたメリットも多くあったのでご紹介します。
MOSは国家資格となり証明できる
日本国内で取得した資格の中には、国内のみ有効な資格も多くあります。
一方で、MOS資格は国際資格となっているため、国内外で通用する資格になっています。
マイクロソフト社が公式に発表している資格になるので、世界中で証明することができるメリットがあります。
Office製品を使った業務の効率化が図れる
ほとんどの企業がOffice製品を使っているので、MOS資格取得のために学習した内容が実際の講義や業務上で活かすことができるというメリットがあります。
そもそもMOS試験自体が、一般企業における業務の流れに沿った形で出題されています。
資格自体もそうですが、MOS試験の取得のために学習したことで、自然と会社で「使える」能力が身につくので、業務の効率化や処理対応スピードのアップにも期待できます。
個人のパソコンスキルのスキルアップにつながる
パソコンの方がさまざまな事務処理や書類整理を「手軽に・確実に・分かりやすく」仕上げることができるので、プライベートでもパソコンを使う機会が多い人もいるかと思います。
MOS資格を取得するためにパソコンを扱うことへの抵抗が少なくなるだけではなく、ちょっとしたリスト作成や計算集計でパソコンを使いたい時のスキルアップにも繋がります。
パソコンが「扱えるor扱えない」は非常にあいまいな基準となっていて、なかなか客観的には評価しづらいものです。
しかし、MOS資格を持っていることで自分のパソコンスキルを客観的に証明できることもメリットです。
転職や就職活動時のアピールになる
MOSの資格はパソコンの実用的な能力が試される資格になっているので、MOS資格を持っていることを証明することで企業にとっての即戦力として認識してもらいやすいメリットがあります。
履歴書の資格欄に記入することで、「パソコンを使いこなせる人材」として就職活動や転職活動の時にアピールをすることができます。
特に、パソコンを使った仕事に就きたいと思っている人は、取得を目指すと良いかもしれません。
MOSが有利になる職種は?
MOS資格を持っているとパソコンを扱うほとんどの仕事で有利になり、企業の事務職、人材データをまとめる事務職などでも有利に働きます。
今や営業職でもプレゼンテーションでPowerPointを使ることや、顧客の管理でExcelを使うこともあります。
販売職でも日ごとの売り上げの管理のためにExcelを使うことはあるので、どの職種で有利に働くかは一概に言えない部分があります。
MOSの資格は持っていると有利に働く職種が多いということも強みなのです。
独学で目指す人必見!MOSの試験対策法
資格を取得するとなると、「なかなか自分のやり方で学習しても取得ができないのでは?」と思っている人が多くいるのではないでしょうか。
実際私もそのひとりでした。
しかし、MOS資格の受験は自分で試験対策をすることで見事一発合格をすることができました!
MOS試験対策は1日約3時間、1ヶ月~2ヶ月が学習の目安期間となっていますが期間も人それぞれ。
自分で使える時間を確保して取り組んでみましょう。
ここでは、独学でMOSを取得するための試験対策法を伝授します。
まずは受験するソフトをダウンロードして使ってみる
まず第一として、受験する科目を決定したら実際に受験するOffice製品のソフトをダウンロードして使ってみましょう。
本格的に学習を始める前に少しでも早くOffice製品に触り慣れておくことは、とても重要です。
MOS試験の勉強を進めるにあたり、実際にソフトを使いながら習得する方がより身につきやすいです。
実際に覚えて習得したスキルを、都度思い出しながら手を動かすことでより記憶にも定着しやすくなるので、いつも手元にはパソコンを用意した状態で学習を進めましょう。
MOS試験専用の参考書を購入して学習する
MOS資格を独学で学習する場合は、参考書を用意しましょう。
今ではさまざまな参考書が出版されていて、ネットでも書店でも購入することができます。
自分の受験するバージョン、科目の参考書を購入して、試験の出題範囲や問われることをしっかりと把握しながら学習することがおすすめです。
書籍を購入して独学で学習するのであれば、安価で勉強ができるので出費の負担も少なくて済むのも嬉しい点。
何度も繰り返し練習をすることがポイント
MOS資格に関しては過去問が公開されていないのですが、限りなく出題傾向に近い予想問題が書籍などには載っています。
攻略するためには、出題範囲が網羅されている書籍からまずはインプットをおこない、問題を解くことでアウトプットをする学習を繰り返しましょう。
問題数の多い参考書を繰り返し解くことで、MOS試験の出題傾向を把握することができるのです。
どうしても心配な場合はMOS試験対策講座を受講してみよう
どうしても独学での学習が心配な場合は、スクールや通信講座に通ってみるのも方法のひとつです。
受験をする日を明確に決めて、スケジュールを立てたうえで効率的に学ぶことができるので、まとまった費用をMOS資格取得のためにかけられる場合には良いかもしれません。
モチベーションをきらさずに勉強に熱をつぎ込められるのも、スクールや通信講座に通うならではの良さと言えるでしょう。
【実体験】MOS試験を独学で学習して3科目でスペシャリストを取得
実際に私も、独学でMOSの試験を受けて資格を取得しました。
内容は、Word、Excel、PowerPointの3科目でスペシャリストの資格を取得しました。
きっかけは、体調を崩して数カ月部活動を休まないといけなくなったことがきっかけで「せっかくならば役に立つ資格を取ろう!」そう思い立ち、早速勉強を開始。
約1か月半の勉強期間を設けて一発で取得をすることができました。
勉強法は1冊の参考書をスキなく隅々まで…
私の学習の方法は、参考書を1冊用意し、毎日読み込んでは自分のパソコンで実践することの繰り返しでした。
色々な参考書を用意して、あらゆる問題を試したいと思う気持ちもあるかもしれませんが、大体掲載されている問題の傾向は同じなようです。
そのため、1冊をくまなく繰り返し読んで試すことで出費もおさえられ、必要なスキルの習得は十分にできます。
複数の参考書があった方がいいのではないかと思うかもしれませんが、私は1冊の参考書を隅々まで網羅することで9割近い高得点で合格をすることができました。
学習の過程で参考書に記載外の機能を知るきっかけに
参考書に載っているのは、試験に出てくる出題範囲が基本になってくるのですが、
実際にパソコンを触りながら学習をしていると、「このボタンは何なんだろう?」
「Excelでこういう内容を算出する方法はあるのだろうか」という部分も気になり始めました。
自主的に疑問に思ったことを調べて習得することで、MOS試験の出題範囲外の知識も身につけることができました。
この学びは、企業に就職した今でも役に立っていると感じます。
MOS試験を受けることを単純な資格の取得にのみあてるのではなく、今後も使えるような自分のパソコンのスキルアップのためだという意識にあてはめることでより意欲的に学べます。
実際に業務や個人でも学びが活かせる
取得したMOSの資格自体について問われるという経験はあまりありませんが、実際に学んだことが仕事上で活かすことができ、自分でパソコンを使う時にも活かせています。
やり方が分からず、いちいち調べて扱う必要もなくて、持っている知識内でパソコンを扱うことができるので、効率よく時間をかけずに業務が処理できています。
業務効率のアップにも、MOSの試験を受けるための学習は役に立ち、処理できる業務量も増え効率化が実現していると実感しています!
人気資格MOSがあると、仕事もプライベートでも大活躍!
今やどんな仕事をするにあたっても、パソコンは必須となってきています。
ちょっとした時に困らずパソコンが使えることで、業務の効率化はもちろん、周囲とも圧倒的な差がつけられることもまた事実。
仕事でも、プライベートでも面倒くさい作業は全てパソコン上で解決できます。
MOSの資格を持つことは、パソコンのスキルの証明になりますが、何よりも、困ることなくパソコンを扱うことができるという何にも代えられないスキルの取得に繋がります。
ぜひ、人気資格MOSを取得して、仕事やプライベートのシーンで活かしてください!