面接で長所と短所が聞かれる理由
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面接用の長所と短所を考える前に、「なぜ面接で長所と短所を聞かれるのか」を明確にしましょう。
この部分を明確にしておくだけで、面接の臨み方が変わってくるからです。
早速みていきましょう!
自己分析できているか知りたい

面接で長所と短所を聞かれるのは、「自分自身をどう見ているか」確認したいからです。
面接官は、
・どんな思いで働きたいと考えいるのか
・どういう人物なのか
を長所や短所の話から汲み取ろうとしています。
面接は、初対面の人に自分自身を知ってもらう場でもあります。
自分自身を客観的に見て、どんな人物で、どんな思いを持っているのか明確しておきましょう。
社風と合う人材か見極めたい

2つ目の理由は、「社風と合う人材か見極めたいから」です。
長所と短所は、「私はこんな人物です」とアピールするものですよね。
つまり、面接官は長所と短所の話から「自分の会社にマッチする人材か」を見極めているのです。
お互いの入社後のギャップを避けるためにも、背伸びしすぎないアピールが大切だと言えるでしょう。
周りとの関わり合いが知りたい
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自分の長所と短所を考えると、「周りの人とどのように関わったか」が影響してくるはず。
仕事は1人でできるものではありませんよね。
つまり、面接官は長所と短所を聞くことで、
・周りとどのように関わる人なのか
・どのように成長してきた人なのか
を知りたいと思っています。
これまでの経験から、周りの人とどのように関わってきたのか振り返ってみましょう!
自分の長所と短所がわからない時は?

「自己分析しても自分の長所と短所がわからない」
「短所はあるけど、長所がない…」
と悩む方も多いでしょう。
そこでここからは、長所と短所を決め方・考え方について解説します。
ポイントは3つです!
①アピールしたい長所と短所を選ぶ
②仕事の成功体験と失敗体験から考える
③周りの人に相談する
一つずつ解説します。
アピールしたい長所と短所を選ぶ

企業側が求める人物像によせて長所と短所をアピールするのも、ひとつの方法です。
面接時、企業側は「この人は会社の社風と合ってるか」を常に意識してます。
つまり、「私は御社の社風にぴったりの人物ですよ」ということをアピールできるとGOOD!
ただし、嘘にならないよう注意しましょう。
入社後、社風や業務内容にギャップを感じ苦しむのはあなた自身だからです。
深掘りされても、しっかり受け答えできるアピールポイントを意識しましょう!
仕事の成功体験と失敗体験から考える

これまでの経験から、成功体験と失敗体験を見つめ直しましょう。
それぞれの経験は、長所と短所に変換できるからです。
例えば、営業で成績が上がった体験をした場合。
成績が上がったのは
「根気よく粘ったから」なら→長所は「根気強さ」「粘り強い」
「データを分析したから」なら→長所は「分析力」「情報収集能力」
と考えられますよね。
つまり、これまでの経験から「なぜ」を突き詰めると長所や短所が導き出せるのです。
面接時は、具体的なエピソードも重要です。
実際の体験から長所と短所を導き出せれば、説得力のあるエピソードが話せますよ。
周りの人に相談する

「自分でどうしても長所が見つけられない」
そんな風に悩んでいる方は、周りの人に自分の長所を聞いてみましょう。
ポイントは「なぜそれが長所だと思ったのか」をしっかりヒアリングすること!
周りの人に自分自身について尋ねることは、自己分析にもつながりますよ。
長所と短所はセットで決めると説得力がUP!

長所と短所は「セット」で決めるとより説得力がアップできます。
例えば、短所が「飽きっぽい」場合。
飽きっぽいということは、「好奇心旺盛」とも言い換えられますよね。
「短所は飽きっぽい部分ですが、その分好奇心も旺盛です」
このように短所と長所をセットで決めることで、言葉の説得力がアップしませんか?
ポイントは、
①短所は長所と捉えられるものにすること
②セットで考えた時に「短所は〇〇だけど、その分〇〇」でつながるものにすること
以上の2点です!
ポイントを意識して、長所と短所をセットにした例をいくつかご紹介します。
【短所】心配性↔︎【長所】計画性がある
「短所は心配性なところだけど、その分計画性がある」
【短所】負けず嫌い↔︎【長所】向上心が強い
「短所は負けず嫌いな部分だけど、その分向上心が強い」
【短所】人前が苦手↔︎【長所】聞き手に回る
「短所は人前が苦手なところだけど、その分聞き手に回るのが得意」
【短所】神経質↔︎【長所】几帳面
「短所は神経質なところだけど、その分何事も几帳面」
面接で「長所・短所」を聞かれた時に注意すべきポイント

ここからは、下記のエピソードトークを参考に、面接で注意したいポイントを解説します!
【長所】一つのことを最後までやり遂げる力
【短所】集中しすぎると周りが見えなくなる
【エピソードトークの例】
長所は、一つのことを最後までやり遂げる力です。
プロジェクトリーダーと務めた際、トラブルが発生し期日までに進行が完了できない事態に追い込まれました。
しかし、途中で諦めるべきではないと考え、他の方法で期日までに完成させる方法はないか見直しました。
結果、新しい業者に入ってもらうことで、無事にプロジェクトを成功できました。
一方で短所は、集中しすぎると周りが見えなくなることです。
プロジェクトが中止に追い込まれた際、成功させたい気持ちが強く出てしまい、ろくに休憩を取らずに働いてしまいました。
その結果、体調を崩し周りのメンバーに迷惑をかけてしまいました。
体調管理も仕事をうちだと改めて実感する機会となりました。
それぞれのエピソードトークを準備する

長所と短所が「わかりやすく伝わる」エピソードを事前に準備しましょう!
参考のエピソードトークのように、長所→短所の順番で話すのがおすすめです。
「長所は〇〇です。一方で短所は〇〇です」
と言われると、話がすっと頭に入りやすいからです。
長所と短所のエピソードは1つに絞る

長所と短所のエピソードは、1つの出来事でまとめるのがおすすめです。
同じ出来事にすることで、エピソードトークが準備しやすくなります。
エピソードもすっきりまとまるので、面接官の印象に残りやすくなりますよ!
短所には学びをプラスする

短所は、最後に「学び」をプラスするのがおすすめ。
経験から得たことを添えるだけで、短所を改善する姿勢が見受けられます。
改善は、仕事への考え方にも直結しますよね。
短所は、短所のエピソードだけで完結せず、仕事への姿勢をアピールする場だと心得ておきましょう!
面接で使える!長所と短所の例文4選!
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ここからは、長所と短所の例文を5種類ご紹介します。
ポイントは、それぞれ
①結論
②理由
③具体例
④経験で得たこと
でまとめることです。
実際の面接で使用できるものを集めたので、ぜひ参考にしてください。
長所「リーダーシップ」↔︎短所「我が強い」

【長所】
①結論
私の長所はリーダーシップがあるところです。
②理由
みんなの先頭に立ち、全体のために行動できるからです。
③具体例
プロジェクトの途中トラブルが発生し、リーダーが不在になる場面がありました。
しかし、この状況で作業が一時的に止まるのは、会社にとって大きな不利益になると考え、自分が臨時のリーダーとなり作業を進めようと考えました。
結果、プロジェクト作業は遅れることなく、無事に成功することができました。
④経験で得たこと
リーダーからは、とっさの判断を高く評価していただき、次のプロジェクトでは副リーダーを任せていただくきっかけになりました。
【短所】
①結論
一方で短所は、我が強いところです。
②理由
自分の意見を通そうと前のめりになることがあるからです。
③具体例
プロジェクトでリーダーが不在になった際、「作業を止めるべきではない」という自分の意見と、「作業は一度止めるべきだ」という方々と意見がぶつかる瞬間がありました。
④経験で得たこと
こうした経験を生かし、現在は自分の意見を主張するだけでなく、周りの人の意見にもしっかり耳を傾けより良い答えを導き出せるようなリーダーでありたいと考えています。
長所「忍耐力」↔︎短所「あきらめが悪い」

【長所】
①私の長所は、忍耐力があることです。
②何度提案を断られても、根気強く粘る力があるからです。
③何度足を運んでも契約に結びつかない営業先がありました。
1度や2度では諦められず、約1ヶ月ほど毎日のように通うようになりました。
④結果、短期ではありますが、契約を結んでいただくことに繋がりました。
【短所】
①短所は、あきらめが悪いことです。
②「あきらめが悪い人だな」と営業先に何度も言われた経験があります。
③何度足を運んでも契約が結びつかない時、すぐに提案プランを練り直すべきでしたが、諦めきれず、なかなか提案内容を変更出来ませんでした。
④結果、条件を練り直したことと、根気強く通いつめたことで契約に繋がりました。
今後は、一番何を優先すべきかを意識し行動しようと思っております。
長所「几帳面」↔︎短所「神経質」

【長所】
①私の長所は、几帳面なところです。
②ひとつの業務に対し、時間を置いて2重チェックすることを心がけているからです。
③私は前職で3年間、経理部に所属しておりました。
確認不足は大きなミスにつながるため、どんな小さな数字でも2重チェックを心がけておりました。
④その結果、3年間大きなミスなく経理業務を全うできました。
周りの人からは「〇〇さんに任せておけば大丈夫」と言ってもらえ、大きな信頼感を得られる経験となりました。
【短所】
①短所は、少々神経質なところです。
②書類の誤字脱字や印刷のズレなど、些細なことが気になってしまうからです。
③特に経理業務では、些細なことが気になってしまい手が止まる場面が何度もありました。
④現在は優先順位を決め、意識的に優先順位の高いものから気にかけるよう意識トレーニングの最中です。
長所「サポート力」↔︎短所「引っ込み事案」
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【長所】
①私の長所は、サポート力を生かし、チームの縁の下の力持ちとして活躍できるところです。
②チームで何かを成し遂げる際、担当者が曖昧になるグレーな業務が必然と出てきます。
私は、そういった部分の業務を率先して行うことでチームをサポートしてきました。
③前職で、10人のチームでプロジェクトを遂行する機会がありました。
それぞれが担当する業務を全うしていましたが、全体のスケジュールを管理する人がおらず、少しずつ進行のズレが出てくるなと予想しました。
そこで、私が毎朝それぞれの進捗状態を確認し、共有スケジュールに入力することにしました。
④結果、10人全員が仕事を漏らすことなく、プロジェクトを成功できました。
【短所】
①一方で、短所は引っ込み事案なところです。
②自分自身には、みんなの先頭に立つリーダーの役割が苦手だと感じるからです。
③10人でプロジェクトを成功させた後、「上司からリーダーをやってみないか」とお声がけをいただきました。一度は断ろうと考えましたが、チームメイトから「向いていると思う」と背中を押してもらい、リーダーを引き受けることにしました。
④当初は「リーダーは向いていない」と思うこともありました。
しかし、全員でチームを引っ張るという考え方をチームメイトで伝えることで、新しいチームのあり方を確立できました。
これまでリーダーは向いていないと思っていましたが、自分らしいリーダーのあり方を見つける機会に繋がりました。
長所と短所はありのままの自分を知ってもらえるものに

面接の長所と短所の考え方についてご紹介しました。
大切なのは、長所と短所はわかりやすく自分自身を紹介できるものにすること。
いくつか例文をご紹介しましたが、長所と短所を周りと一緒にする必要はありません。
「私はこういう人物です」をしっかり伝えられるものを選択できればOKです!
面接官は敵ではありません。
あなた自身がどういう人が知った上で、会社に合うのか見極めているだけです。
あなたらしい長所と短所を見つけて、あなたにぴったり会社に巡り会えますように。
転職活動が明るい未来への一歩になるよう、応援しています!




