2021.09.09

あなたの職場にもいる?モンスター社員の種類と対処法を知っておこう

社内においてチームワークは重要であるため、周囲の輪を乱す社員や自己中心的な社員がいると、周囲は苦労します。日常的にストレスを感じたり、あるいは尻拭いしたりすることもあるでしょう。本記事では、よく見かけるモンスター社員のタイプに加えて、原因別に対処方法を解説していきます。

「モンスター社員」ってどんな人?モンスター社員のタイプ


「モンスター社員」と聞いて、みなさんはどのような人をイメージしますか。
モンスター社員とは会社に不利益を齎す社員や、共に働く人たちを不愉快にする社員のことをいいます。

モンスター社員はこれまでも存在しましたが、ここ数年は人材不足も関係して、モンスター社員に対して企業は強く出られずに問題は深刻化しています。

ここで、モンスター社員の3つの特徴をみていきましょう。

①道徳心、倫理がない
道徳心、倫理のない人は、仕事がたとえできても周囲にとって迷惑です。

たとえば、一緒に働いている人に対して傷付く発言を平気でしたり、クライアントの悪口を場所を問わずに言ったりします。

部下をもつポジションにある人に道徳や倫理がない場合、多くの社員が疲弊します。
セクハラ、パワハラにも発展し、被害を受けた社員のなかには自主退職する人も少なくありません。

こうした問題は人の心を深く傷つけるため、場合によってはトラウマになり働けなくなることもあり得ます。

②周囲とトラブルを起こす
場所や人を問わずに、いつでもどこでもトラブルを起こす人がたまにいます。

周囲の状況や他人の考えを汲み取ることをせず、自分の意見を貫こうとするあまりに、周囲と馴染むことができません。

たとえば、ある意見に対してNO!と言われたら、自分のことを全否定された、もしくは自分の思い通りに事が運ばないことに腹を立てます。
必要以上に攻撃的になったり、悪口を吹聴したりといった言動にいたることもあります。

この手のタイプの人は、自分を肯定してくれる相手、イエスマン以外の存在を認めようとしません。

③約束を守らない、ルールを守らない
約束・ルールのなかには出勤時間、納期、アポイントメントなども含まれています。

学生であれば、多少の遅刻が許されたり、宿題を忘れても見逃してもらえたりしますが、社会人の場合は遅刻や仕事の遅れは企業に大きな不利益を齎すことがほとんどです。

少々大げさな例ですが、何千万円の利益を期待できる取引に寝坊による遅刻をしてしまったために、先方の機嫌を損ね、商談を白紙にしてしまうかもしれません。

約束・ルールがささやかなものであっても、集団生活の場である会社において決まりを守らない社員が一人でもいると、他の社員が不快感を抱いたり、我慢したりしなければならないことも多いです。

モンスター社員の原因別対処方法

 
社員がモンスター化するにはなんらかの原因があることが多いですが、本人の性格的な問題の可能性もあります。

企業に迷惑をかけている社員であっても、抱えている悩みや問題を除いてあげることで、言動が改善されることも少なくありません。

一方、モンスター化の原因のなかに本人の性格的部分が大きければ、改善が難しくなります。

モンスター社員について原因別に対処方法をみていきましょう。

メンタル、能力がモンスター化の原因となっている

社員がモンスター化してしまう原因として、ストレスなどによる精神面の不調が考えられます。

精神的に疲弊しているため、寝坊して遅刻、あるいは仕事を期日までに完了できないというケースも多いです。

この場合は、上司や部署内のメンバーが相談に乗ってあげたり、場合によってはカウンセリングを勧めたりする必要があります。

抱えている問題が解決される、あるいは社内で安心感を抱くことができれば、問題が解決することがほとんどです。

受け持っている仕事に能力が追い付かない社員についても、約束を守れなかったり、周囲とトラブルを起こしやすくなったりします。

仕事を処理できないために遅刻したり、相手を納得させる説明ができるほど自分が仕事を理解できていないためにトラブルを起こしたりすることもあります。

このケースは、本人の能力を活かせる仕事に異動させる、あるいは与える仕事量を減らすことで問題はたいてい改善されます。

性格がモンスター化の原因となっている

性格がモンスター化の原因である場合は周囲が寄り添う姿勢を示したり、仕事の調整を行ったりしても問題はなかなか解決しません。

社内において攻撃的、あるいは自己中心的な性格の人は、学生時代からなんらかのトラブルを起こしてきたというケースも多いです。

本人が活躍できる場所を与える、もしくはモンスター社員の欠点による影響の少ない部署に異動させることが最大の解決策です。

人数に余裕がないなど、それが難しい場合はモンスター社員の言葉を傾聴するようにしましょう。
理に通っていない発言であっても真っ向から否定するのではなく、本人の話を聞いた上で、どうしても無理な理由を詳しく説明してください。

根気がいりますし、時間もとられますが、モンスター社員に「自分のことを理解してくれる上司がいる」、あるいは「安心できる会社だ」という思いが高まれば、自分の思い通りにならない状況においても、多少の不平不満を抱きつつも納得してくれるようになる可能性があります。

まとめ


モンスター社員は企業に大きな不利益を齎すリスクもあります。
大切なクライアントからの信頼を失ったり、モンスター社員に疲弊した社員が辞めてしまったりする可能性もあります。
 
モンスター社員を抱えないためには採用時に見抜くことが大切です。面接における発言内容や転職回数などが、見抜くためのポイントになります。

採用後、社員がモンスター社員であることに気付いたら、本人の能力を活かせる役割を与え、寛容に歩み寄る姿勢を持つことが大切です。
それでも改善しない場合は、モンスター社員の解雇についても検討する必要があるかもしれません。

この記事をシェア

Twitter
Facebook
リサ(ライター)
リサ

英米文学研究をしながら、ライター活動を行っています。 趣味は香水の研究と美術館巡りです。好きなファッションの系統はコンサバ系です。

このライターの記事を見る