2021.10.12

アラサーでも転職は上手くいく!求められるポイントや注意点を解説

アラサーとなると、周りのキャリアアップや出産の報告などを受け、「自分もこのままでいいの?」と転職を考え始めるタイミングです。今回はアラサーの転職のコツや注意点を紹介します。ぜひ参考にして、転職の最初の一歩を踏み出してください!

アラサーからでも転職は難しくない


アラサーは、転職でスキルの差や年齢の壁を感じてしまいがち。
しかし、アラサーからでも転職は難しくありません。

実は転職している方の多くが、アラサー以上の年代だからです。
転職情報サイトのdodaが行った調査では、2020年に転職した方の傾向について、以下の内容が分かりました。

転職した方の平均年齢

全体32.0歳
女性30.1歳
男性32.9歳
出典:doda(外部リンク)


男女ともに転職を成功させているのは、アラサーと呼ばれる30歳前後の方が中心なのです。
そのため、「第二新卒や若い世代と転職で戦えるのだろうか」と、不安に思う必要はありません。

まずは「アラサーの転職は難しい」という、ネガティブな思考を捨てておきましょう。

転職市場でアラサーに求められる2つのポイント


アラサー以上の転職者に、企業は次の2点を求めています。

  1. 即戦力
  2. マネジメント経験

この2点を満たしている方であれば、アラサーでも有利な転職活動ができるでしょう。
逆に自分には足りないポイントだと感じたら、本格的な転職活動を始める前に、今の職場で経験を積んでおくことが重要です。

それぞれ詳しく解説していきます。

即戦力


企業は即戦力になるアラサーを求めています。
転職で中途入社すると、新人のような丁寧な研修をするのは難しいためです。

入社の時期によっては十分な教育を受けられないまま、最初から現場に立つ場合もあるでしょう。
入社後すぐに活躍できるだけのスキルを持っていると、アラサーでも年齢に関わらず重宝されます。

マネジメント経験


マネジメント経験とは、管理職として社員をリードしてきた実績のことです。
アラサーは、企業によっては若手社員を引っ張っていく年代として扱われ、転職の評価ポイントとなります。

アラサーで管理職に就いたことがある方は、まだ少ないかもしれません。
管理職経験の代わりに、チームリーダーや後輩育成のエピソードでマネジメント力を伝えましょう。

アラサー女性が転職を成功させる5つのコツ


アラサーになってからの転職活動は、若い頃と同じような感覚では成功しづらい場合があります。
なぜなら年齢とともに、企業から求められるレベルが上がるためです。

ここでは、アラサーが転職する際のコツを5つ紹介していきます。

1.勢いだけで転職を決めない


転職は人生を左右する大きなイベントであるため、勢いだけで転職を決意するのは避けましょう。
特にアラサーともなると、転職先をすぐに辞めるのは避けたいところ。

歳を重ねてから転職の回数が増えると、職務経歴の印象が悪くなってしまいます。
「上司に怒られたから」「職場に飽きたから」というような曖昧な目的では、転職後に後悔するでしょう。

勢いに任せた転職で、ありがちな失敗は以下の通りです。

  • 面接で志望動機がうまくまとまらない
  • 転職先でも同じ問題を繰り返す
  • 転職の準備ができていないまま退職を迎えてしまう

前の職場のほうが満足できたなど、転職がマイナスにはたらくことも。
抱えているお悩みは転職で解決できる問題なのか、一度立ち止まって考えてみてください。

2.在職中から資格などのアピールポイントを作る


転職を決意したら、会社を辞める前から準備を進めておくことが重要です。
今の職場で働きながら、転職でのアピールポイントをコツコツと作っておきましょう。

転職したい業界に関する資格を取得したり、クリエイティブ系の仕事ならポートフォリオを作ったりすると効果的です。

アラサーなのに自信を持って語れるアピールポイントがないとお悩みの方は、ぜひできることから始めてみてください。

資格取得やポートフォリオ作りに向けて積み重ねた努力は、生きたトークテーマになるでしょう。
面接でも自信を持って伝えられるようになり、転職の成功へと近づけます。

3.キャリア・人生プランを明確にする


アラサー以上の転職では、キャリアや人生のプランを明確に考えておくことが重要です。
転職先の同世代と比べると、新しい職場でのキャリアが一歩出遅れることになります。

転職前に次のようなキャリアプランを考え、達成するための最善な行動を逆算してみてください。

  • 何歳までにどのような役職に就きたい
  • どのようなスキルを身につけたい
  • 目標のためにもう一度転職する必要はあるか

女性の場合、人生プランも一緒に考慮するのをおすすめします。
出産など、女性特有のライフイベントで仕事を離れる時がくるかもしれません。

ライフイベントの時期を予想してキャリアプランに落とし込めば、より具体的な転職イメージが思い浮かぶでしょう。

4.転職への希望条件を絞り込む


転職先を選ぶ前に、希望条件の絞り込みをしておきましょう。
アラサー以上の転職では、求人に応募できる条件が若者よりも限られてしまうためです。

転職先に求めることはたくさんあって当然ですが、全てを完璧に満たせる職場はなかなか見つかりません。

  • 残業が少ない職場で働きたい
  • 子育てしやすい福利厚生が欲しい
  • 乗り換えなして通勤したい

など、転職先に求める条件をいくつかピックアップし、優先順位をつけてみてください。
もし応募先に迷ったり、妥協しなければならない点があったりしたら、優先順位から判断すると転職後の後悔を減らせます。

5.女性でも長く働ける企業を選ぶ


女性の場合、アラサー以上の転職では「その会社で長く働けそうか」にも注目することがポイントです。
アラサー以上の女性は、社会人になりたての頃よりも、妊娠や子育てなどのライフイベントに直面することが多いでしょう。

転職先によっては育休後の復帰が難しかったり、女性というだけで挑戦できる仕事や役職に限界があったりします。
女性が働きやすい職場であるか見抜くには、次の点をチェックしてみるのがおすすめです。

  • 育休からの復帰率
  • 女性管理職の割合
  • 管理職の育児経験者の割合
  • 有休消化率

気になる求人があったら、転職者向けの口コミサイトで評判を調べてみてください。

アラサーが転職する際の注意点


アラサーが転職する際の注意点を紹介します。
アラサー以上は、経歴に傷をつけないためにも転職回数は最小限に抑えたいもの。

注意点を事前に知っておけば、転職後に「なんだかイメージと違った……」と悩むのを防げます。
長く働ける職場を見つけるために、こちらを役立ててみてください。

年収や役職が下がる可能性がある


転職によって、年収や役職が下がる可能性があります。
転職先でキャリアを積み上げ直さなければならないためです。

特に未経験の業界では、転職先の給料では最低ラインからのスタートになることも考えられます。
アラサーの同世代と比較すると、年収や役職の差を感じて辛く感じるかもしれません。

しかし転職先で長く働いたり、実績を作ったりすれば、前職同様かそれ以上への成長も可能です。
年収や役職下がることを悲観的にとらえすぎず、ぜひ積極的な転職をしてくださいね。

年下の同期や先輩と接することがある


転職先では、年下の同期や先輩と接することもあります。
人によっては、転職先での居心地の悪さを感じることもあるでしょう。

しかし相手も、アラサーで自分よりも年上の同僚・後輩ができたことに不安を感じていることが多いです。
お互いに気持ちよく仕事できるように、敬語を使ったり積極的に質問したりして、転職先での人間関係を良好に築いていくことが、不安解決への近道です。

転職先の環境について不安なことがあれば、面接の時点で質問しておくこともおすすめします。

次の転職は条件がさらに厳しくなる


万が一転職先を辞めることになったら、次の求人探しの条件はさらに厳しくなります。
なぜなら、多くの企業では若者を優遇して採用しており、アラサー以上になると応募できる求人が限られてしまうためです。

また、転職回数が増えるほど職務経歴への印象が悪くなり、採用から遠のくことがあります。
厳しい条件のもとで転職するのを防ぐため、アラサー時点で自分に合う会社をじっくりと選びましょう。

アラサーの転職は求人サイトなどを使った情報収集から始めてみよう


アラサーの転職活動でも、即戦力であれば応募者の年齢が不利になることはほぼありません。
若い転職者と十分に戦えるだろうかと悲観的にならず、自信を持って転職活動に取り組みましょう。

まずは求人サイトなどで、転職の情報収集から始めてみることをおすすめします。
アラサー向けにどのような求人があるのかや、転職に成功した方の声などを知って、参考にしてみてください。

とはいえ「周りが転職し始めたから」「自分探しをしたい」といった曖昧な理由で転職を踏み切るのは危険です。
今の職場を離れることが本当に正解なのか、勢いで転職する前に一度考え直してみましょう。

この記事をシェア

Twitter
Facebook
めぐりな(ライター)
めぐりな

大卒で就職したのちフリーランスに転身。Webライター、ディレクション等をしている20代。自身の会社員経験やキャリアでの気づきをもとに記事をお届けしています。

このライターの記事を見る