転職時の給与交渉は可能
結論からお伝えすると、転職時の給与交渉は可能です。
面接を担当する人事部社員や、最終決定をおこなう現場の上司もしくは経営層は、他の転職希望者からも給与交渉を受けることが多いでしょう。
よく目にする業務の一環であるため、変に遠慮したり後ろめたく思ったりする必要はありません。
また多くの企業では、採用予算を設けたうえで人材募集をかけています。
その範囲内に収まるなら、年収や待遇のベースアップも叶えられるでしょう。
無理のない範囲で交渉し、自分の理想に合った転職ができるよう工夫していくことが大切です。
転職時に給与交渉するときの注意点4つ
転職時に給与交渉することは可能ですが、方法を間違えると悪印象を与えてしまいかねません。
交渉が決裂するだけでなく、内定すら得られなくなってしまう可能性があるため、十分注意しておきましょう。
ここでは、気をつけたいポイントをいくつか紹介します。
1.必ず希望通りにいくとは限らないと思っておく
転職時の給与交渉は、あくまでも「交渉」です。
必ずしも希望通りに叶うわけではなく、企業側による好意や配慮の意味合いも存分にあることを知っておきましょう。
そのため、いわゆる「ダメ元」で交渉する気持ちが大切です。
万が一希望通りにいかなくても、嫌な顔をしたり難色を示したりすることを避け、検討してくれたことに対する感謝の気持ちを丁寧に伝えていきましょう。
2.面接時に細かな金額を聞きすぎるのはNG
「面接時に給与や待遇について聞きすぎることはNG」と言われている通り、転職時の給与交渉にも同じことが言えます。
面接は、あくまでも応募者の人柄・仕事内容への適性・過去の学歴や職歴を知るために設けられています。
自分を正しく知ってもらい、内定を後押しするためにPRする場であることを知っておきましょう。
そのため給与面に関して、突っ込んだ質問をしすぎることは危険です。
いわゆる「逆面接」のようなスタイルになってしまいやすく、場合によっては「お金のことしか考えていない人」「上から目線な人」という印象を与えてしまう場合があります。
面接の場と給与交渉の場は、分けて考えることがおすすめです。
3.企業分析なしに給与交渉することは危険
給与の額は、企業ごとに策定している給与テーブルや、相場に合わせて決定していることが多いです。
そのため応募先の企業について、きちんと知らない状態で給与交渉してしまうことは危険だと言えるでしょう。
少なくとも、以下のような情報が公開されていないか、調べておくことがおすすめです。
・会社規模
・従業員数
・平均年齢
・男女比
・既存社員の給与額
上記の情報が分かれば、自分が入社した場合のおよその相場が見えてきます。
相場から大きく乖離しすぎないように提案すると、成功しやすくなるでしょう。
4.自分の市場価値に見合った金額を伝える
給与水準が高い会社であっても、自分がそれに見合った価値を有しているか、冷静に判断しておくことが大切です。
なぜならその人の経験やスキルによって、市場価値は大きく変わってくるためです。
自分のスキルや経験であればどれくらいの給与が相場なのかを知り、無理な交渉をしないよう注意しておきましょう。
市場価値を知りたい場合は、転職エージェントを利用して情報取集したり、同業種・同職種に就職している同年代の給与を調べることをおすすめします。