行動力がない人の4つの特徴
行動力がない人、また周りから行動力がないと思われてしまう人には、以下のような特徴があります。
少し意外ですが、完璧主義も行動力がない原因のひとつとなります。
1.完璧主義者である
完璧主義者は、常に物事を完璧に成し遂げたいという気持ちが強いあまり、失敗を恐れて行動できないことが多くなります。
また、「0か100か」という極端な考えから、なかなか物事に手を付けられないことも。
完璧主義な思考は慎重になりすぎるあまり、行動力がなくなってしまうのです。
2.自分に合った目標設定ができない
実現可能な目標を設定するためには、自分の力量や能力をしっかりと把握することが必要です。
自分に合っていない無理な目標やあいまいな目標は、すぐに破綻して目標の意味をなさなくなってしまいます。
「一年後までに〇〇する」など期日が遠すぎる場合や、期日を決めていない場合などもモチベーションが続かず、行動力の維持が困難です。
3.常に人目を気にしてしまう
常に人目や周りからの評価を気にしてしまうというのも、行動力がない人の特徴です。
「〇〇と思われたらどうしよう」と考えるあまり、自由に行動できず慎重になりすぎるためです。
4.物事を先延ばしにする癖がある
やらなければいけないとわかっていても、すぐには取り掛からずに先延ばしにしてしまう。
このような癖がある人は、行動力がないことが多いです。
「いまは忙しいから」「もう少し準備してから」など、先延ばしにする理由を探したり、行動すること自体を億劫に感じていたりすることもあります。
行動力を高めるための4つの方法
行動力がないのはもともとの性格だと諦めていませんか。
行動力は考え方を変えることで、いまからでも高めることができます。
ここでは、いますぐに使える行動力を高めるための4つの方法を紹介します。
1.先延ばしにせず簡単なことからやってみる
「後でやればいいかな......」と思っても、先延ばしにせず簡単なことから手を付けてみましょう。
やるべきことを細分化して、すぐに終わるような作業から取り掛かるのもおすすめです。
先延ばし癖がある人は、常に心のどこかで「やるべきことができていない」という罪悪感を抱えています。
小さなことでもすぐに行動できれば、罪悪感が成功体験に変わって自信につながります。
成功体験は結果的に、行動の原動力となるでしょう。
2.実現可能な目標を設定する
行動力がない人は、目標設定に無理がある場合も多いです。
目標通りにうまく進まないと、モチベーションは下がってしまいます。
自己分析をしっかりと行い、どこまでできるのかを把握しましょう。
その上で実現可能な目標を設定することが大切です。
3.完璧を求めすぎない
完璧を求めすぎると、失敗を恐れて行動できなくなってしまいます。
完璧でなくても、まずはやってみることに価値があると考えて、行動してみましょう。
失敗したとしても、すぐに軌道修正すればいいのです。
4.行動力がある人と過ごしてみる
周りの人から受ける影響は、想像以上に大きいものです。
行動力がある人と積極的に一緒に過ごしてみましょう。
行動力がある人は、どのようなことを考え、具体的にどのような行動をしているのか。
マネできることはどんどん取り入れてみましょう。
良い刺激を受けて、自分自身の行動力につながるはずです。
逆境のときこそ行動力が大切
本当の意味で「行動力がある人」とは、物事がうまくいかない逆境のときでも、変わらず目標の実現に向けて行動が続けられる人です。
このような人はビジネスでも成功できるでしょう。
「仕事で成績を上げ評価されている」など、物事が順調にいっているときは誰しも行動力を保ちやすいもの。
しかし、スランプに陥ったりミスをしてしまったり逆境のときには、行動力を失ってしまう人も多いでしょう。
うまくいかない逆境のときこそ、逆境を乗り越えるためのモチベーションや行動力を保つことが大切なのです。
ポイントはレジリエンス(回復力)
レジリエンスとは、「回復力」「弾力」などと訳される言葉です。
弾力のあるゴムタイヤのように、強い力で押しつぶされてもすぐに元に戻る。
つまり、逆境からすぐに立ち直る回復力や、打たれ強く折れない心のことです。
逆境に陥ってモチベーションが下がっても翌朝には回復して、現状を乗り越えるために行動する。
どんな状況でも行動力を保てる人は、レジリエンスが高いといえるでしょう。
レジリエンスの高める3ステップ
高い行動力を維持するために重要な、精神の回復力であるレジリエンス。
レジリエンスを高める3ステップについて解説します。
1.現状を客観的にとらえる(自己認識)
逆境に陥ったとき、まずは現状や自分の感情を客観的にとらえましょう。
自分は悲しいのか怒っているのかつらいのか、ありのままの気持ちを正しく認識します。
マイナスの感情を無理やり抑え込むことは適切ではありません。
現状を適切にとらえて、適切に意味づけしましょう。
例えば、ミスをして落ち込んだ場合は、以下のように考えます。
- ミスをした自分を責めて落ち込んでいる(認識)
- ミスをした「行動」を改善すればいい。自分に価値がないわけではない(気付きと修正)
2.自分の能力に自信を持つ(自己効力感)
「自分ならできる」という自分の能力に対する自信を高めると、レジリエンスも高まります。
逆境でも「ダメかもしれない」とひるまずに、行動力を維持することができます。
自己効力感を高めるには「自分の力でやり切った」という成功体験の積み重ねが大切です。
無理のない目標を細分化して、小さな成功体験を増やしましょう。
3.人とのつながりを見つめ直す(関係構築力)
信頼できる人間関係を築く力は、レジリエンスを高めるために重要です。
家族や同僚、友人など人とのつながりを見つめ直してみましょう。
いざというときに頼れる仲間を作っておくことは安心感や自信にもつながり、逆境でもモチベーションを保つことができます。
行動力はいまからでも高めることができる!
行動力がある人は、ビジネスシーンでも求められます。
一方で「行動力がない」「行動力を高めたい」と悩む人も多いのではないでしょうか。
行動力は考え方や行動を変えることで、いまからでも高めることができます。
もともとの性格だからと諦める必要はありません。
さらに精神的な回復力であるレジリエンスを高めれば、逆境に陥っても行動力を失わずに挑戦を続けることも可能です。
まずは小さな行動から成功体験を積み重ねることで、行動力を高めていきましょう。