生理痛が酷くなる主な原因
生理痛が酷くなる主な原因は、血行不良・体内物質の過剰分泌・ストレスの3つです。
生理は、古くなった子宮内膜がはがれて排出される、肌でいうターンオーバーのようなもの。
なぜ、ターンオーバーで痛みを伴うのか。
それは、古い子宮内膜の排出方法にあります。
子宮内膜では肌と違って、筋肉を収縮させ古い子宮内膜を押し出します。
その収縮運動が活発になりすぎたり、阻害されてしまったりすることで生理痛が発生してしまうのだそう。
体内物質の過剰分泌がこの過活動の原因に、血行不良やストレスが排出阻害の主な原因になると言われています。
生理中に控えたほうがいい食べ物
子宮の収縮を促進させる成分を含む食べ物
筋肉を収縮させ、生理痛を悪化させると言われている主な物質が、食品に含まれる「チラミン」と体内物質の「プロスタグランジン」です。
「チラミン」は、レバーやバナナなど、身体にいいとされている食べ物にも含まれる意外に身近な物質。
特に、チーズ・チョコレート・珈琲は「チラミン」を多く含み、生理痛を悪化させる3Cとも呼ばれています。
また、「プロスタグランジン」 の増加を促進させてしまう食べ物に当てはまるのが、脂肪の多い肉や乳製品。
「プロスタグランジン」は脂肪や油分と深いつながりがあるため、揚げ物も注意するべき食べ物と言われています。
子宮の収縮を促進させる成分を多く含む食べ物
チーズ、チョコレート、コーヒー、加工肉、発酵させた大豆、ワイン、揚げ物など
「グルテン」が含まれている食べ物
ケーキやパンなど多くの食品に含まれる「グルテン」は、消化に負担がかかる・栄養を吸収しにくい・体内にとどまりやすいといった特徴があります。
パンが腹持ちが悪いと感じる食べ物ですが、そう感じる理由は、小麦の持つ中毒性と水分量の少なさによるものなんだそう。
こういった特徴をもつ「グルテン」は、体内循環を阻害し、血行不良にもつながる為、生理痛にも大きな影響を及ぼすと言われています。
また、体内にとどまりやすい「グルテン」は、便秘の原因にも。
普段から生理にともなう便秘に悩まされている方は、より控えるべきと言えるでしょう。
「グルテン」多く含む食べ物
パン、ケーキ、パスタ、ハンバーガー、天ぷら、ビール、スナック菓子など
「白砂糖」が含まれているもの
生理中に甘いものは良くないと言われていますが、実は、甘いもの自体が悪いわけではないんです。
生理中に甘いものが良くないとされるのは、甘いものの多くには「白砂糖」がたっぷりと使われているから。
砂糖としての役割に特化させるため精製された白砂糖は、身体の冷えを招く食品と言われています。
また、「白砂糖」の過剰摂取は、飢餓感やイライラを感じる”低血糖”という状態を招くことでも有名。
飢餓感やイライラを感じることによって、ストレスがたまることはもちろん、栄養バランスを無視した過食の原因にもなってしまいます。
「白砂糖」を多く含むもの
市販のお菓子、清涼飲料水、ケーキ、菓子パン、加工肉など
体を冷やす食べ物
冒頭でも解説したように、身体を冷やすことによって血の巡りが悪くなり、生理痛を悪化させます。
その理由から、身体を冷やす食べ物には要注意。
しかし、実は身体を冷やす食べ物は、温かい・冷たいだけでは判断しきれない食べ物も多いんです。
例えば、身体に優しいと言われる豆乳や豆腐がその例に当たります。
健康食品として有名な大豆ですが、大豆そのものは身体を冷やす性質をもっているそう。
また、トマトやマンゴーなど温かい環境で育つ食べ物も、水分を多く含み身体を冷やす食べ物が多いと言われています。
身体を冷やす意外な食べ物
豆乳、ほうれんそう、コショウやカレー粉などの香辛料、ナッツ、マンゴー、牛乳など
生理中こそ、心にも体にも優しい食生活を
生理中に食べてはいけないものを調べると、その範囲の大きさに多くの方は驚くのではないでしょうか。
本記事でも身近な多くの食品を取り上げました。
しかし、過剰に我慢してストレスになっては本末転倒。
月に1回やってくるつらい生理中だからこそ、少しだけ自分に優しくしちゃいましょう。
もちろん、過剰な摂取は厳禁です。
どうしても食べたい時の為に、代替え品を知っておくのも良いでしょう。
たとえば、生理中に甘いものが食べたい時にははちみつがおすすめ。
「プロスタグランジン」の生成を抑制する効果を持つため、生理痛緩和に効果的なんだそうですよ。
生理痛の原因をしっかり理解した上で、心にも体にも優しい食生活を心がけることが、生理痛緩和へと繋がります。