どんなときに「上司と合わない…」と感じる?
対策を練るにしても、「上司と合わない」と感じる原因をはっきりさせる必要があります。
では、どんなときに上司に対して「合わない」と感じるのか、よくあるケースをまとめました。
パワハラを受けたとき
パワハラしてくる上司に苦手意識を抱く人は多いでしょう。
例えば、暴言を吐かれた、脅された、無視された、馬鹿にしたような発言された、プライベートなことをしつこく聞かれたなどが挙げられます。
セクハラも同じですが、他人を不快にさせる言動ばかりとる上司は尊敬できませんよね…。
また、「パワハラを受けたとき」には以下のようなパターンも当てはまります。
不公平な扱いをされたとき
不公平な扱いとは、多すぎまたは少なすぎる仕事量を割り振られた、業務から外されたり別室に隔離されたなどです。
そんなひどい扱いを受ければ、誰だってその上司のことが苦手になりますよね…。
自分の考えを押し付けられた
周りの意見を聞かず、自分の考えを押し付ける上司に対して「合わない」と感じることもあるでしょう。
また、仕事に対して細かすぎる指示を出すのも、考えの押し付けと少し似ているかもしれません。
上司としての役割を果たしていないとき
部下の指導やフォローを全くしていないと気付いたときに、「この上司とは合わない」と思うケースもあります。
さらに、失敗や責任を他人に負わせるような上司も部下からの反感を買いやすいです。
また、リーダーシップやマネジメント能力がなく、進捗状況を把握していなかったり指示を出すのが下手と感じたときも同じでしょう。
コミュニケーション能力が低いと感じたとき
周りと一切関わろうとしない上司に対して「合わない」と感じることもあるでしょう。
例えば、こちらから挨拶や声をかけると面倒くさそうな反応をするような上司です。
コミュニケーションが取りづらい上司だと、部下はどう接していいのかわかりませんよね…。
さらに、コミュニケーション能力が低い上司は、人との会話に慣れていないせいで仕事の指示や説明が苦手な傾向にあります。
これは先ほど解説した「上司としての役割を果たしていないとき」にもリンクしますね。
言動に問題がなくても「合わない」と感じるケースもある
仕事のやり方や普段の言動に問題がなくても、「この上司とは合わない…」と感じる場合もあります。
以下でそのパターンを見てみましょう。
威圧感を感じたとき
威圧感のある上司に対して「合わない」と感じる人もいますよね。
ただし、上司本人は周りに威圧感を与えていることに無自覚であるケースが多いです。
ちなみに、相手を見下したり偉そうに接しているわけではないのに、威圧的な雰囲気を感じることもあります。
例えば、目つきが悪かったり声が大きかったり、言い方がストレートなどです。
性格や価値観の違いを感じたとき
単純に性格や考え方が自分と合わないせいで、上司に苦手意識が生まれてしまうケースもあるでしょう。
例えば、疲れているときや落ち込んでいるときに「1人にしてほしい」と思うタイプの部下に対して、気を使っていろいろ話しかけてくる上司がいたとします。
部下の立場になって考えると、心配してもらってありがたい反面しつこく構われてストレスがたまってしまうかもしれませんね…。
「上司と合わない」と感じたとき、みんなはどうしてる?
「上司と合わない」と悩む人は少なくないと思います。では、そういった人達はどんな対策をしているのでしょうか?
特に何もしない
対策はせずひたすら我慢する人も意外に多いです。
その理由には、「自分より立場が上の相手だから強く言えない」「言い返しても無駄だと思うから」「余計なもめ事を起こしたくない」といった考えがあるようです。
しかし、我慢することで自分がつらくなる一方なら、何か別の対処法を実践したほうが良いかもしれませんね。
周りに愚痴る
上司に対して何もしない代わりに、「知り合いに愚痴をこぼしてスッキリする」という人も多いようです。
「愚痴を聞いてもらうのは申し訳ない…」と考える人もいるかもしれませんが、少しでもストレスを解消できるなら、それを実践したほうが良いでしょう。
ただし、愚痴る相手は選んだほうが良いですね。
同じ職場やその上司を知っている人だと、「愚痴を言っていた」とウワサを流され上司本人に伝わる恐れがあるからです。
趣味などでストレスを解消する
趣味に没頭してストレスを解消する人も多いです。
ため込んだストレスが爆発してしまえば、「波風を立てないように…」と我慢していた意味もなくなってしまいます。
可能であれば、こまめにストレスを解消することを心がけましょう!
結果を出して文句を言わせない
「上司に小言を言われないように完璧に仕事をこなす」という人もいるようです。
結果を出して、上司に考えや言動を改めさせる作戦ですね。
しかし、「自分の考えが正しい」と信じて疑わない上司には、この方法が通用しない場合もあります…。
上司から離れる
自分を守るために上司と距離を置く人も多いでしょう。
具体的には、用事がない限り自分から上司に話しかけないなどです。
また、休憩中のランチや仕事終わりの飲みなどに誘われたときは、「今日はお弁当なので」とか「金欠で…」と理由をつけて適度に断るのも、上司と距離を取る方法の1つになります。
ほかにも以下の方法が挙げられるでしょう。
異動願を出す
「合わない上司と毎日仕事をするのがつらい…でも、今の会社は辞めたくない!」と考え、異動願いを出す人もいます。
ほかに気になる部署があるなら、それもアリかもしれませんね!
転職や退職を考える
「上司から離れたいけど、異動は難しい…」といった事情で、転職や退職を考える人もいるでしょう。
簡単にできることではありませんが、ほかに良い方法がないのであれば転職や退職を検討してみるのも1つの選択肢です。
合わない上司とうまく付き合うには分析が大事!
より良い関係を築くには相手を知ることが大切ですよね?それは合わない上司に対しても同じです。
というわけで、ここからは部下から「合わない」と思われがちな上司のタイプを大きく5つに分けて紹介します!
職場に苦手な上司がいる人は、その上司がどのタイプに当てはまるかチェックしながら目を通してみてくださいね。
性格や価値観が合わないタイプの上司
1つ目は、自分と性格や価値観が合わず、「人として無理…」と思ってしまうタイプです。
これは上でも触れましたが、上司の言動に問題がなくても、自分との違いに不快感を覚えて苦手意識を抱いてしまうパターンですね。
初めのうちは「個性だから」と受け入れられても、だんだん不快なものに変わってしまいます…。
感情が態度に出やすいタイプの上司
2つ目は、感情が態度に出やすく周りを委縮させるタイプです。
このタイプの上司は感情のコントロールが苦手なので、嫌なことや気に入らないことがあると関係のない部下に当たり散らす傾向にあります。
また、思ったことをストレートに言ってしまう上司もこのタイプに当てはまるでしょう。相手が傷つくような言葉も本人は悪気なく口にします。
自分が1番でプライドが高いタイプの上司
3つ目は、自分が大好きでプライドが高いタイプです。
このタイプの上司は「自分の考えが正しい」と思い込んでいる節があり、周りの意見をなかなか聞こうとしません。
また、「注目の的になりたい」とか「周りからチヤホヤされたい」といった思いが強く、常に自分が人の輪の中心にいないと気が済まない傾向にあります。
部下に無関心なタイプの上司
4つ目は、指導やフォローを一切しないような部下に無関心なタイプです。
また、表向きは部下を気を使う素振りしていても、内心は「どうでもいい」と思っていることが丸わかりの上司も同じです。
それから、場の空気を読んだり部下の気持ちを汲み取るのが苦手な上司も、このタイプに当てはまるでしょう。
自分の評価が大事なタイプの上司
5つ目は、出世欲が人一倍強く自分の評価を常に気にしているタイプです。
このタイプの上司は、自分の評価に傷がつくことを恐れ、部下に自分の失敗や責任をなすりつけたりします。
また、昇進のために部下の手柄を横取りしたりすることも…。
原因や上司の特徴がわかったら対策を!タイプごとの対処法はコレ
合わないと感じる原因や上司のタイプがわかれば対策も練りやすいでしょう!
そこで、ここからはタイプごとの対処法をご紹介します。
上司との関係に悩まされている人は、ぜひトライしてみてくださいね。
性格や価値観が合わないタイプ:深く関わらない
上司の性格や価値観を変えるのは難しいです。
そのため、こちらが精神的に参ってしまう前にその上司と距離を置くことが対処法になります!
仕事に支障が出ない程度にその上司と接する機会を徐々に減らしてみましょう。
例えば、こちらからは必要以上に話しかけない、可能であれば報告をメールで行うといった感じです。
そうやって適度に距離を取っていれば、いつか上司または自分が異動や転勤になり自然に離れられる日が来るかもしれません。
自分と違う点や共通点を探してみる
上司の性格や価値観の中で自分と合わない部分を把握して、何か気に障ることを言われたときはサラッと流せるように心構えをしておくことも大切です。
逆に、自分との共通点を見つけることで上司に親近感や好意がわく可能性もありますよ!
感情が態度に出やすいタイプ:積極的にコミュニケーションを取る
感情が態度に出やすい上司に対しては、こちらから積極的にコミュニケーションを取るのが有効です!
普段からこまめにコミュニケーションを取っておくと、その上司がどんなことで上機嫌または不機嫌になるのかが少しずつわかってきます。
すると、こちらの言動で上司の感情をある程度コントロールできるようになるはずです。
コントロールとまでは行かなくても、ちょっとした雑談でその場を楽しい雰囲気にして上司の機嫌を取ることはできるでしょう。
上司の機嫌が悪いときはどう接する?
機嫌が悪いときは上司を刺激しないようにしましょう!
上司が近寄るなオーラを出しているときは1人にして、当たり散らしてきたときは冷静に話を聞いてあげると良いです。
不機嫌な上司を相手にするのは特にストレスがたまると思いますが、「感情のコントロールができない上司は小さな子供と同じ」と考えて接すると、心が少し楽になりますよ。
自分が1番でプライドが高いタイプ:承認欲求を満たしてあげる
プライドが高いタイプの上司は、「自分を認めて欲しい!」という思いが強い傾向にあります。
よって、上司の言動は受け入れて承認欲求を満たしてあげることで、理不尽な攻撃を防げるでしょう!
雑談では「さすがです」「すごいですね」など、上司を持ち上げる言葉を適度に入れてあげると、相手を上機嫌にすることができます。
こちらに好印象を抱かせることで、良い関係を築きやすくなるはずです。
ただし、褒めすぎてわざとらしくならないように注意してくださいね。
主張や交渉はタイミングを見て行うのがベター
上司の言動に納得できなくても、とりあえずその場では従う振りをして、「尊重してます!」アピールしておくのが無難です。
このタイプへの対応は上司のペースに合わせることが重要になります。
主張や交渉も上司の機嫌とタイミングを見計らって行うと、成功する確率が高まるでしょう!
部下に無関心なタイプ:こちらの考えや気持ちを伝える
部下への興味が薄かったり他人の気持ちを汲み取るのが苦手なタイプは、こちらの意見や気持ちをはっきり伝えることが対処法になります!
上司の言動に違和感を覚えたら、遠慮せず思ったことを伝えてみてください。
素直に伝えることで、上司もこちらの思いに気付いて言動を改めてくれるかもしれません。
自分の思いを伝えるのが難しいときは?
こちらの意見や気持ちを上司に伝えることが大事と言いましたが、「上司相手にはっきり言えない…」という人も少なくないでしょう。
そんなときは、味方を集めて複数人で上司に気持ちを伝えるのも方法の1つです!
仲間がいれば少し言いにくいことも伝えやすいのではないでしょうか?
自分の評価が大事なタイプ:合わない上司より上の立場の人に相談する
自分の評価が1番なタイプには、より上の立場の人に相談するのが効果的な対処法になります!
これまで築いてきた評価に傷がつくのを嫌がるタイプだからこそ、上から注意されれば一気に大人しくなるでしょう。
監視の目があるとわかれば、失敗や責任を部下になすりつけたり手柄を横取りしたりすることもなくなるはずです。
自分が相談したことがバレたら上司に仕返しされない?
上に告げ口したことが上司にバレたとしても、仕返される可能性は低いと考えられます。
というのも、このタイプは地頭が良い傾向にあるからです。
頭が良い人なら、上から一度注意を受けている状態で自分の評価がさらに下がるような言動は取らないでしょう。
したがって、上とつながりがあるとわかっている相手に仕返しをすることもないはずです。
転職は本当に最適な解決法?
転職すれば悩みが解消されるとは限りません。
なぜなら、転職先でまた別の合わない上司と出会ってしまう恐れがあるからです!
残念ながら癖の強い上司はどの組織にも一定数います。
それに、最初は平穏に過ごせても、異動や転勤などで後から自分と合わない上司が入ってくる可能性も十分にあるでしょう。
最悪の場合、前の職場のときより人間関係に悩むことになる恐れもあります…。
だからこそ安易に転職を選ぶのではなく、上司と合わない原因を把握して効果的な対策を練ることが大切です。
転職は最終手段!
「できる限りのことをしたけどダメだった…」「この上司の下で働くのはもう限界!」という場合は、転職を考えたほうが良いでしょう。
上司との関係が改善される見込みがない状態で、転職以外の解決策を探し続けるのはベストな行動とは言えません。
ストレスで心と体がボロボロになってしまう前に転職に踏み切りましょう。
「上司と合わない」と感じたときに考えてみてほしいこと
上司に対して「合わない」と感じたとき、「こんな言動を取るのは何か事情があるのかも?」と相手の立場になって考えてみることも大切です!
実際、上司が厳しく𠮟るのはパワハラではなく、部下への期待の裏返しというケースもあります。
事情がわかれば上司のことも素直に受け入れられるかもしれませんよ。
それから、「上司が悪い!」と決めつける前に自分にも問題がないか考えてみましょう。
例えば、上司が厳しく叱るのは部下が同じミスを繰り返すからというパターンもあるからです。
上司との関係や職場の雰囲気を悪くしたくないときは、参考にしてみてくださいね!