2021.10.12

20代後半の転職は厳しい?知っておくべきポイントと注意点を解説

「20代後半で転職は可能なの?」「アラサーが転職を成功させるにはどうすればいい?」など、転職にまつわるお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。今回は、20代後半の転職を検討している方へ向けて、知っておくべきポイントと注意点について解説していきます。

20代後半のタイミングで「転職したい」と考える理由3つ


20代後半は昇進、結婚、出産などライフステージが大きく変わるタイミングでもあります。
当然、将来のことを考えて「転職したい」と考える人がいてもおかしくありません。

ここでは、20代後半のタイミングで、転職を検討する理由を3つピックアップしました。

新しいことにチャレンジしたい


ひとつめは、ポジティブな理由から転職を検討するパターンです。
具体的には「今の仕事に不満はないけど、新しいことに挑戦したい」や「昔の夢がどうしても諦められない」など。

このパターンに当てはまる場合は、目指す業界の待遇や環境などを調査したうえで、転職するか否かを慎重に判断しましょう。

勢いのみで転職してしまうと、「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性があるので要注意です。

人間関係や職場環境に不満がある


ふたつめは、仕事は好きなものの、人間関係や職場環境に不満があるケースです。
たしかに職場の空気感は、快適に働けるか否かに大きく影響する要素。

ただし、次に働く会社が必ずしも「人間関係良好」とは限らない点も覚えておいてください。
まずは、企業説明会や面接などで、会社の雰囲気をつかむと良いでしょう。

会社の方針に共感できない


みっつめは「会社の方針が古く思える」「時代に取り残されている気がする」などの理由から、転職を考えるパターンです。

会社の方針や考え方に共感できるか否かは、仕事にやりがいを持てるかどうかに関わるポイント。
特に、終身雇用が当たり前ではない状況では「将来性を感じないから転職したい」と考えることは、ごく自然な流れと言えるでしょう。

20代後半の転職で重視される2つのポイント


20代前半と20代後半とでは、会社から求められるポイントが異なっています。
覚えておきたい2つのポイントを解説していきますね。

経験を活かして即戦力になれるか?


20代後半の転職活動において「即戦力になれるかどうか?」は、合否に影響する要素です。
会社側の立場で考えると、社会経験のある20代後半の人材を採用することは、メリットでもあります。

具体的には「基本的な教育に時間とお金を割かなくて良い」など。
つまり、最低限のビジネスマナーや、社会人としての立ち振る舞いは習得している前提です。

加えて、「エクセルやパワーポイントが使える」「営業経験がある」など、会社が求めるスキルを得ていれば、さらに即戦力に期待してもらえるでしょう。

とはいえ、20代後半のタイミングで未経験業界へ転職するパターンがあるのも事実です。
そのような際は、次に紹介する将来性の部分が重要視されていると考えられます。

将来性が感じられるか?


20代後半の転職では、即戦力の他に「今後の可能性」も重視されるポイントです。
このような将来性を見越した採用方法は、「ポテンシャル採用」と呼ばれています。

30代~40代の転職に比べると「経験がなくても採用」の可能性も高いと言えるでしょう。
ただし、ポテンシャルを感じ取ってもらうためには、書類や面接で上手く熱意を伝えなくてはいけません。

未経験の業種にチャレンジする際は、

  • 「自分の能力を高めたい」
  • 「会社に貢献したい」

などの気持ちを表現できるように、整理しておくことが大切です。

20代後半の転職を成功させるには?


20代後半の転職を成功させるためのコツを、3つチェックしていきましょう。

自己分析などの事前準備を怠らない


自分をアピールするためには、自己分析が必須です。
あらかじめ、自身の能力や経験、強みや実績を意識しておきましょう。

また、入社したい企業の研究も怠ってはいけません。
事前準備をすることで、面接本番に予想外の質問を投げかけられても上手く対応することができます。

仮に未経験の業種であったとしても、「接客スキル」や「事務職の経験」など、少しでも活かせそうなポイントは積極的にアピールしていきましょう。

同じ業界や職種を狙う


待遇や職場環境の向上を目的とした転職であれば、同じ業界を狙う方法もおすすめです。
理由としては、「即戦力になる」「さらにスキルアップを目指せる」という点があげられます。

これまで培ってきた能力を活かして会社に貢献しつつ、自身もさらなる経験を積んでスキルアップができるため、双方にメリットがあります。

もちろん、経験があるからといって必ず合格するとは限りません。
しかし、未経験業界での転職活動と比べると、面接には受かりやすいと言えるでしょう。

転職の目的と企業がマッチするか確認する


まず、転職そのものが目的となってしまわないためにも「なぜ転職するのか?」は常に明確にしておきましょう。
そして、気になる企業を見つけた際は「この企業で目的を果たせるのか?」をチェックしてください。

具体的には、労働条件や実際に働いている人の口コミ、離職率など。
また、企業の経営方針や理念を確認して、共感できるか否かも確認する必要があります。

できる範囲でなるべく多くの情報を集めましょう。
さらに、会社説明会や面接時は「どんな人が働いているのか?」や社員同士の雰囲気を把握するチャンスでもありますよ。

20代後半の転職で注意すべき3つのこと


20代後半の転職で注意した方が良いポイントを3つまとめました。
20代後半ならではの注意点もあるため、転職前に把握しておいてくださいね。

労働条件は妥協しない


20代後半の転職において、労働条件の妥協は禁物です
将来、家庭を持つ予定があるなら「結婚後も働きやすいか?」は注目ポイント。

福利厚生は制度があるだけでなく、実際に機能していなければ意味がありません。
そのため、産休や育休の取得実績をチェックしてみましょう。

キャリアになる仕事を選ぶ


転職先を選ぶ際には、「スキルアップに繋がるか」も着目すべき点です。
なぜなら、ゆくゆく新たな転職活動をする可能性もゼロとは言い切れないからです。

今の日本は、必ずしも終身雇用制度が保証される時代ではないと言われています。
その他にも「気持ちの変化」など、将来的に考えられる転職理由はさまざま。

そのため、なるべくキャリアとしてアピールできる仕事を選ぶことも意識しましょう。

焦りは禁物


20代後半に突入して、まわりが転職活動を始めたからといって焦る必要はありません。
たとえ、今の職場に満足していなくても、自分にとっての転職のベストタイミングがあるはず。

例えば「管理職に昇進してから」「もう少し売上成績を伸ばしてから」など、今の職場で経験や実績を積んだ後に転職する方法もあります。

年齢や状況、転職の目的をすべてふまえたうえで「今転職すべきか」冷静に判断しましょう。

20代後半が転職しやすい求人をピックアップ


20代後半の人が転職しやすい求人を4つ紹介します。
転職先を決める判断材料として参考にしてくださいね。

営業職


営業職で重視されるのは、特別なスキルよりもコミュニケーション能力です。
もちろん、業界や会社にもよりますが、未経験可の求人も数多く掲載されています。

会社によっては、固定給+インセンティブの制度を導入しているケースもあるため、「実力で高収入を狙いたい」方におすすめです。

事務職


事務職は専門的な知識がなくても、基本的なパソコン操作ができれば採用される可能性があります。
勤務時間が固定であることや、カレンダー通りの休日がとりやすい点も魅力のひとつ。

面接を受ける際は「パワーポイントが使える」「ブラインドタッチができる」など、具体的にどの程度のパソコンスキルがあるか伝えると良いでしょう。

ベンチャー企業


多くのベンチャー企業には、新しい施策にどんどんチャレンジしていく動きがあります。
そのため未経験であっても、意欲やポテンシャルがあれば採用される可能性に期待できます。

大手企業と比べると競争率が高すぎないため、狙い目の転職先かもしれません。

人手が不足している業界


人手が足りない業界も、20代後半の未経験者が受かりやすい仕事です。
いくつか例を挙げていきます。

  • 介護職
  • 飲食などのサービス業
  • 販売や小売業界
  • 運送業界

などです。
ただし、世の中の状況やタイミングによっては、需要が減っている可能性もあります。

気になる職種があれば、「どのような会社の求人があるのか?」情報収集を行いましょう。

20代後半の転職活動では自己分析・企業研究が大切!


20代後半の転職では、企業側が求めるポイントをきちんと理解して挑むことが大切です。
たとえ、実績や経験がなくても将来性に期待して「ポテンシャル採用」される可能性もあります。

面接に挑む前には、しっかりと自己分析をして自身のスキルややる気をアピールしましょう。

この記事をシェア

Twitter
Facebook
shoko(ライター)
shoko

フリーランスのwebライター。コンセプトは、わかりやすく伝える◎美容・仕事・日常生活に役立つ記事をメインに執筆。最近は「自宅フィットネス」にハマり中。

このライターの記事を見る