2021.09.21

起業家のための資金調達を紹介!あなたにぴったりな資金調達方法は?

起業を行うために、どのように資金を集めようかと悩んでいる人もいることでしょう。起業を成功させるためにも、どのような資金調達方法があるのか知る必要があります。そこで今回は起業家のための資金調達方法や、各方法のメリットやデメリットも紹介します。

資金調達すべき費用とは?


起業を成功させるためには、資金調達がカギとなってきます。
資金調達で集めるべき資金は、どれぐらいの金額が必要であるのか計算しておきましょう。

起業に必要な費用別で金額を明らかにしておくと、資金調達の目安がつきやすいです。
起業する際に必要な費用の種類としては、

  • 運転資金
  • 会社の設備
  • 人件費
  • 店舗などの賃貸費用

などがあげられます。
起業する事業内容によっては、他にも費用を準備しておく必要がある場合があります。

運転資金

運転資金とは、起業した後に事業の営みを継続させるための資金です。
事業内容によっては、運転資金が必須となる場合があります。

起業したばかりは、すぐに収益があるとは限りません。
または赤字になる可能性もあるので、運転資金はしっかりと確保しておきたいものです。

例えばですが、飲食店を起業する場合、運転資金として「商品や材料を取り入れる費用」や「水道代」、「光熱費」などが運転資金に該当します。

1ヶ月あたりにかかる運転資金を、ある程度でも計算しておくといいでしょう。
数ヶ月分の運転資金が調達できれば、安心して開業できます。

会社の設備

会社の設備を充実させるために、資金調達をする起業家が多いです。
会社の設備とは、エアコンやデスク、場合によってはキッチンやトイレなどのことをいいます。

会社の設備を充実させることで、働くための環境も整い、顧客にきれいなイメージを持ってもらうことが可能です。
そのため、従業員や顧客の獲得のためにも会社の設備を整えることは欠かせません。

事業内容によっては、自宅事務所として起業する場合もあります。
その場合は、設備の資金節約も可能です。

人件費

人件費とは、従業員に支払う給与などのことをいいます。
起業する前に人件費分の資金を調達することで人手を賄うことができ、自分自身の負担を減らすことも可能です。

会社を立ち上げて間もない時期は収益がない場合があるので、起業する前に人件費を確保しておくと安心して開業することができます。

また調達した人件費以上の人数を雇うと、その分人件費を自己資金でカバーしなくてはいけません。
そのため、人件費を資金調達する前に、従業員は何人雇う必要があるのかをはっきりさせましょう。

店舗などの賃貸費用

店舗などの賃貸費用は、事業を行うための建物や敷地を借りる費用です。
店舗を借りて行う事業の例としては、飲食店や衣料品店、雑貨屋などがあります。

月々にかかる賃貸費用はもちろん、建物を借りる際に必要な諸費用も資金調達の対象です。
貸店舗の契約金には、敷金や礼金、保険料などが含まれます。

また建物1棟を借りるだけではなく、デパートやショッピングモールのテナントとして、場所を借りることも可能です。

デパートやショッピングモールはさまざまな世代の方々が訪れる場所であるので、獲得することができる顧客の年齢層も幅広いと言えます。

自宅を事業の拠点とするのであれば、賃貸費用を省くことも可能です。
この場合、2階を住宅部、1階を店舗として扱う人もいます。

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起業に向けての3つの資金調達方法


資金調達にはさまざまな方法があります。
自己資金のみで起業することが難しい人は、資金調達方法を知っておくと便利です。

起業するための資金調達方法には、

  • 日本政策金融公庫
  • クラウドファンディング
  • エンジェル投資家

が主な方法として知られています。
周りに資金を貸してくれる人がいない場合は、金融機関やサービスなどを活用しましょう。

日本政策金融公庫よる融資

日本政策金融公庫は、事業に関する資金を貸してくれる金融機関のことをいいます。
しかし、銀行や信用金庫などの金融機関とは少し立ち位置が異なるので、「起業家のための金融機関」とイメージするといいでしょう。

日本政策金融公庫では、さまざまな融資政策が取り扱われています。
その中から自分に合う融資政策を選び、審査を進めていく流れです。

初めて起業する人には、

  • 「新規開業資金」
  • 「女性、若者/シニア起業家支援資金」

という融資政策をおすすめします。
日本政策金融公庫のこの2種類の政策では、融資限度額が7200万円までです。

融資限度額のうち、運転資金が4800万円までと決まっています。

クラウドファンディングによる支援

クラウドファンディングは、WEB上で資金調達の協力を求めることができるサービスのことをいいます。
クラウドファンディングを利用する際には、次の種類から選ぶことが可能です。

  • 購入型
  • 寄付型
  • 融資型
  • ファンド型
  • ふるさと納税型

ただ資金を得られるだけではなく、金額に応じてサービスや返礼品などをリターンする必要がある場合も。
資金調達をする側だけではなく、支援者にとってもメリットがあるところが魅力的です。

エンジェル投資家による支援

エンジェル投資家は、起業に必要な人に対して、事業資金を支援してくれる個人投資家のことをいいます。
エンジェル投資家で資金調達をする際、厳しい審査は必要ありません。

「投資したい」と思う事業内容であれば、すぐに支援を受けることが可能です。
エンジェル投資家からの支援を受けるには、

  • 投資家マッチングサービス
  • 株式投資型クラウドファンディング

を利用するといいでしょう。

日本政策金融公庫での資金調達がおすすめな人


日本政策金融公庫は、多くの起業家が利用している金融機関です。
日本政策金融公庫は、以下のような人におすすめです。

  • 事業内容の規模が大きい
  • 銀行などの審査が通らなかった

「お金を借りる」ことに抵抗がある人でも、相談だけでも可能です。
自己資金がゼロであれば、ぜひ審査にチャレンジしてみましょう。

事業内容の規模が大きい人

日本政策金融公庫では、数千万単位で融資を受けることができます。
そのため、事業規模が大きく多くの資金を必要とする人におすすめです。

また日本政策金融公庫は、

  • 返済期間が長い
  • 銀行などより金利が低い

といったメリットもあります。
必要な資金金額が大きいのであれば、少しでも返済期間が長い方が、1ヶ月の返済額も少なくすることが可能です。

1ヶ月の返済額の負担を減らすことで、経営の見通しもできます。

銀行などの審査が通らなかった人

日本政策金融公庫は、銀行や信用金庫などの金融機関の審査に落ちた後でも、審査を受けることができます。
銀行や信用金庫などの金融機関は審査の条件も厳しいので、融資できる確率はとても低いです。

それに対し日本政策金融公庫で審査が通る確率は、全体の30%ほどと言われています。
「3人に1人が審査に通る」という計算になります。

初めて起業する人が融資を受けたい場合でも、保証人を立てる必要がありません。
銀行の審査に落ちた人でも、日本政策金融公庫なら審査が通る場合もあるので、積極的な融資の申し込みをおすすめします。

クラウドファンディングでの資金調達がおすすめな人


クラウドファンディングは、誰でも資金調達に踏み出すことができるWEBサービスです。
以下のような人に、クラウドファンディングはおすすめです。

  • 1人で起業する
  • 金融機関の審査が通らなかった

クラウドファンディングを利用する時、寄付型や購入型、融資型などの、いくつか種類があります。
種類によって、支援者に対してのリターンが異なるので、自分に合うものを選びましょう。

また、資金調達について相談することができるサービスもあります。

1人で起業する人

クラウドファンディングは、個人事業主でも利用しやすいサービスとして注目されています。
そのため一緒に起業する仲間もおらず、1人で起業したいという人におすすめです。

1人で起業するとなると、資金調達のハードルも上がります。
しかし起業する事業内容に対し、「素直に応援したい」と思ってくれる人がいれば、資金調達が可能です。

クラウドファンディングで支援してもらうには、他の人が考えないような事業内容を考えることがポイントとなってきます。

起業したい人は、人の興味を引くような「おもしろい事業内容」を計画することから始めてみましょう。

日本政策金融公庫の審査が通らなかった人

クラウドファンディングは、日本政策金融公庫の審査が通らなかった人におすすめなサービスです。
クラウドファンディングの審査は、日本政策金融公庫よりも比較的通りやすいと言えます。

事業内容や資金金額によっては、審査なしでクラウドファンディングを利用することも可能です。
クラウドファンディングは、金融機関での融資が難しいという多くの人が利用しています。

また、資金調達した金額を返済する代わりに、商品などでリターンするという仕組みも魅力的です。
そのため、クラウドファンディングの支援者側になる人も増えています。

エンジェル投資家での資金調達がおすすめな人


エンジェル投資家は、起業に必要な資金を「投資」という形で支援してくれる人のことをいいます。
エンジェル投資家での資金調達は、

  • 借りたお金を返済できる自信がない
  • 人脈を広げたい

という人におすすめです。
誰でもエンジェル投資家による支援が、受けられるわけではありません。

エンジェル投資家を納得させるほどの、起業する事業内容を組み立てることから始めるといいでしょう。

借りたお金を返済できる自信がない人

エンジェル投資家で資金調達すると、金融機関で融資を受けた際とは異なり、資金の返済をする必要がありません。
エンジェル投資家で資金調達をするとなると、100万円〜1000万円の資金支援してもらうことができます。

事業内容が小規模である人や、自己資金の足しにしたいという人が利用することが多いです。
開業後の経営状況は、起業してみないとわかりません。

そのため月々の返済能力に自信がない人は、エンジェル投資家による支援をおすすめします。

人脈を広げたい人

人脈を広げたい人にも、エンジェル投資家での資金調達がおすすめです。
支援をしてくれた投資家が、他の人に起業資金を援助したと話すことで、自然と事業内容など知れ渡ります。

そのためエンジェル投資家と知り合えるだけでも、番宣効果につなげることが可能です。
多くの人に事業内容を知ってもらうことで、企業拡大や自信にもつながります。

事業内容が投資家の間で話題になるだけでも、人脈を広げることが可能です。
人脈に自信がない人は、エンジェル投資家による支援がおすすめです。

支援後も、投資家ならではのアドバイスを受けることもできます。

資金調達をして起業の準備を整えよう!


起業するために、資金の準備は欠かせないといっても過言ではありません。
しかし、資金を集める時点からつまずく人もいるでしょう。

そのような時こそ、今回紹介した資金調達方法を参考にしてみてください。
起業前に準備を整えることで、きっと起業は成功するはずです。

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Rolmy編集部(ライター)
Rolmy編集部

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